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二足歩行しているし（白いし）、初めはまぁ修行僧にしか見えない

が、いつしかヒトであることをやめ、まったく意味の読み取れないモノへとヘンゲしている、それでもそこに微かな拍動を感じる、細胞分裂をする受精卵が前触れもなく脈を打ち始めたように、海のモノともか陸のモノとも分からないそれは、森のセルロースを分解し土へ返し回すシロアリ（白いし）の営みでも、大海に漂い水流に頼り翻弄されながら、プラヌラポリプストロビラと変態を重ねるクラゲ（白いし）でもなんであれ、海のモノと陸のモノがふたたび巡り合うとき、波の音も風の音も絶え光も影になる闇のなか、拍動がひとつ聞こえた
と思う

カーテンコールに応える七人が、二足歩行することに驚き感動している
──【舞踊】山海塾／海の賑わい 陸の静寂 ― MEGURI