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2017年11月23日19:22

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短歌「夜」

2017年に詠んだ短歌です。少なめですが紹介させていただきます。

君の手に捕らえられたあの夏の潤む鼓動と溶ける心臓

頽れし寝台ひとり少年は蒼き夜中に軋む背骨

揺れ動くブランコの影覗き見てひとり泣く夜痛む右腕

あの人の手に触れられし右頬が闇に幽けき疼く傷跡

何度でも水に潜って息づけば魚になるよ深海の底

一粒の月光光る指先に命が躍る無限の夜に

少年の屍の上蝶々は何を想おう鱗粉散らす

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