mixiユーザー(id:16572242)

2017年11月22日23:42

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面白い本が、ね

私のワイングラスにちらと目を遣って
連れ合いが
「体調悪い?」と言った
あれは日曜の夜。

ううんと首を振った私は、多分少し微笑んでいたと思う。
「単なる睡眠不足」
ふうんと頷いた連れ合いが重ねて訊く
「忙しかったの?」
「ううん。単に、とっても面白い本があっただけ。
みーやさんがね、『ここ数年のイチオシ』って持って来た本が、とっても素敵だっただけ」
「あーーーー」
ひと呼吸置いて、連れ合いは
「それは……仕方ないねえ」と言った。

「で、もう読み終わったの」
「うん。今は余韻に浸ってるとこ」
「それはよかった」

何が良かったのか今ひとつ定かでないけれど
そして
同じ本を彼に薦めたとしても
私の様には夢中にならないだろうけれど
こういう時
「仕方ない」と言ってくれるこの人が
とてもありがたいと思う。

明日は
九月に辞めた元同僚と会う約束
彼女に、
この本を薦めるのだ


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