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2017年11月22日16:26

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当該テーマの論点

■「4人以上産んだ女性表彰」自民党山東氏の発言が大炎上 ナチス「母親十字章」やソ連「母親英雄」思い出す人も
(キャリコネ - 11月22日 14:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=4870826





「少子高齢化問題の解決」というテーマならば当該発言はあながち批判されるべきものであるとは限らない。

何故なら、「日本人(特に若者)の数を増やすということは日本全体の利益になり得る」からだ。

ただし、その具体的評価が表彰では有効性に乏しい。

というよりも釣り合いが取れない。

現状の子育てシステムや経済情勢を考えれば、適切なのは表彰ではなく「報奨金や補助」等の経済的援助を中心としたものだ。

お国のためという点では高額納税者も相当貢献していると思うが、税金は納めれば終わりだ。

しかし、子育ては子を一定年齢まで育てなければいけない、つまり中長期的に取り組まなければならないから、その評価も中長期的であるべきである。

とすれば、高額納税よりも手厚く保護されて然るべきである。



これが「全体主義である」として否定されるならば、私は現在の少子高齢化問題において、個人主義を採用した結果が現在であるから、将来において「個人主義が妥当か否か」ということについて議論しなければならないと考える。

極論を言えば、「個人主義を徹底し更なる少子高齢化を招き純日本人が絶滅するか、一部全体主義的な考えを導入することで少子高齢化に歯止めをかけ、問題解決を図るか」という二択であるということだ。

また、全体主義の特徴でもあり弱点でもあるとされる「全体に尽すことによってのみ個人の利益が増進するという前提」や「一つのグループが絶対的な政治権力を全体あるいは人民の名において独占すること」、「政権の不誤謬性、議会民主主義の否定、表現の自由に対する弾圧、恐怖による警察政治、宣伝機関の独占、経済統制、軍国主義などの現象」は確かに存在するかもしれない。

しかし、これは全体主義を「薬または劇薬」に例えれば説明しやすい。

どんなに優れた薬であっても用法・容量を間違えれば毒になる。

どんなに強力な劇薬でも使い方によっては特効薬になる。

従って、仮に全体主義的思想だとしても、それが直ちに失当だとは思わない。

その意味において、当該記事の作成者の書き方は「全体主義→全体主義が絶対悪」のような印象をうけ、なおかつその結論に至るまでの根拠が書かれていないから、これは伝え方としては不適切だと思う。




一方で、たくさん子供を生めば生むほど、その両親または家庭に様々な苦難が表れることはもはや自明のことであるが、その苦難を軽減させるための補助や優遇措置を充実させることが徹底できれば、それは「子育てしやすい世の中」に他ならない。

少なくとも経済的理由を根拠に子を作り・産み・育てるという選択肢を選べない大人にとっては強い追い風になる。

国としても本当に少子高齢化問題に嘆き苦しんでいるならば、これらのことは避けては通れない論点であるし、本腰を入れて対策を講じる部分の1つである。
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