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2017年11月20日01:32

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井伊谷の思い出 9/23

大河ドラマ「おんな城主 直虎」ゆかりの地、井伊谷に行ったのは9月の終わり。ずいぶんと日がたってしまいましたが、なかなかに印象深い旅だったので残しておこうと思います。
直虎フリープランで、名古屋−浜松の在来線と、天竜浜名湖鉄道、遠州鉄道、バスのフリー切符、さらには龍潭寺拝観料と大河ドラマ入場料までセットのプランがあって、これでだいたいまかなえたのでらくちんでした。


◆龍潭寺
井伊家の菩提寺で、ドラマでもよく登場するので、直虎ゆかりの地めぐりの基本ポイントですね。駐車場には観光バスがいっぱい停まっていて、まさにブームって感じ。
龍潭寺のすぐそばには、井伊氏祖共保公出生の井戸が、田んぼのど真ん中にありました。ドラマのイメージでついつい想像しちゃいますが、思っていたよりもずっと大きかった井戸!!(笑)
本堂は、丈六の仏様も立派で、さらには左甚五郎作の龍がいたりもしました。こんなところに甚五郎!?ってびっくりでした。結構いろんなものがある龍潭寺。すごいな。
御霊屋は井伊家の歴代当主の位牌や木像を安置していますが、特別展のために博物館に出張なさっているおかたもいらして、かわりにパネルが置いてありました・・・しょうがないけど、微妙(笑)。この前博物館で見てきたけど、ここにいらしたのね・・・。
みどころのメインとされているのが小堀遠州作の庭園ですが、ぱっと見た時の印象は、すごく横に広がりがあるなあ。一般的に奥行きの方に広がるイメージなんですけど、ここ、横の広がりが印象的で面白かったです。
墓所にはたくさんの井伊家ゆかりのお墓。ドラマに出てくる人たちの名前がたくさん出てくるから、とたんに身近に感じてしまいます。龍潭寺の歴代住職や、小野家、中野家・・・。桶狭間の戦没者たちの墓がひとかたまりになっていて、その中に小野玄蕃の墓も。中野家四代の墓ってあったけど、墓石が3つしかなかったような???このとき気づかなかったけど、奥には近藤家の墓も。このあと近藤近藤とやたらと名前を見かけたので、この地では大きな存在だったんだな、と実感。ドラマ的には、政次がらみの展開のあれこれのせいで、近藤め〜〜(怒)になってるときだったので余計に(笑)。
井伊家の墓所には、直親の両隣りに奥様と直虎という並びが、ドラマのイメージを重ねるとなんだかちょっとほほえましいような気もしました。


◆政次供養塔/蟹淵/二宮神社
せっかくだから行きたかった、政次供養塔は、龍潭寺からはちょっと距離がありましたが、川沿いの道をのんびり歩きながら。供養塔は住宅街の中に突然現れる感じ。真新しい看板で「小野但馬守政次 終焉の地」。まあ、まさかこんなところで脚光を浴びる(?)なんて思ってもみなかったことでしょうね。
実際の終焉の地である処刑場「蟹淵」はこの供養塔のところではなく、井伊谷川の向こう側みたい。今は北岡橋という橋があって、その付近には特にその名残のようなものはなく。ただ、季節的にはヒガンバナがあちらこちら咲いていて、この橋の近くにも真っ赤な花を咲かせていたのがなんだか印象的でした。
そこからほど近い二宮神社には、但馬明神なる神様が祀られていて、これが後年祟りをなした小野但馬をまつったものだという話もありますが、「たじま」って実際のところは「田道間守」じゃないの?とは思いつつ、その名に色々重ねてきた人々の思いやら信仰やらは、たぶんほんものなんでしょうね。


◆井伊谷城址
二宮神社のところから、結構な山道を登った先に、井伊谷城址があります。道はきれいに整備されてて手すりなんかもついていて随分と歩きやすくしてある感じではありますが、それでもやっぱり急な坂道で、登り切ったらさすがに息切れ(笑)。でも、高いところから一望する井伊谷の景色は素晴らしかったです。やっぱり上から見る眺めって良いですね。
帰り道は別ルートで降りようと思ったら、そちらのルートはスズメバチ出没につき通行止め・・・。結局同じ道を降りました。
二宮神社から山すその細い道を抜けるように回っていくと、突然現れた「足切観音堂」はお堂がひとつぽつんとあるのみでしたが、風情のある感じで雰囲気はなかなか好みかも。
さらに行くと「井殿塚」は直親父の直満のお墓。これは井伊の居館の片隅にあったということで、山すそのこのあたりが井伊の本拠地ということですね。こうやって足で歩いて回ると、龍潭寺と井伊谷城の位置関係とか距離感とかが体感できて良かったです。


◆地域遺産センター
特別展「戦国の井伊谷」を開催中。コンパクトにわかりやすく、歴史をまとめてある感じ。
面白かったのは、「青葉の笛」の複製。直親ゆかりの品ですが、複製品なので触れます。そして、音を聞くこともできます(吹くわけではありません)。入口に顔出しの写真撮影スポットがあったけど、モチーフが「青葉の笛」しかも、顔を出すところが、笛の穴って・・・(笑)。
それから、レプリカだけど、直政が小牧長久手のときに所持した扇(龍潭寺所蔵)も興味深かったです。こうやって見てると、龍潭寺所蔵品、今年はあっちこっちで大活躍ですね。

◆渭伊神社/妙雲寺
渭伊神社は、随分と古いスタイルを残した神社という印象。本殿の背後の山は天白磐座遺跡。ドラマのロケ地としても使われた場所です。とはいっても、なにやら御祈祷をされてるグループがあったので、ちょっと上に行ける雰囲気じゃなかったので断念。ちょっと残念。
妙雲寺は、直虎が晩年を過ごしたという寺。そして、近年、直虎と南渓の位牌が見つかったというお寺です。さらに南渓の頂相(肖像画)まで。こういうのってそういうタイミングで見つかるものなんですよね。普段は公開していないようで、檀家さんたちが集まって公開しているっていう手作り感満載の雰囲気。
説明してくださる方もたぶんそんな感じ。いろんなところから関連資料集めてきた感じがありましたが、史実的なものと伝承と誰かの説とかいろんなものがごっちゃにされてて、ちょっとつっこみどころありすぎて・・・。直虎関連ってまだまだ研究も進んでいない部分もたくさんあるんでしょうね。こういうタイミングでいろんな関連のものが発見されたり、新たに解明されることがたくさんあると良いですね。

◆大河ドラマ館
実際にドラマの舞台となった場所をめぐったあとは、大河ドラマの世界へ。入口でもらったリーフレットの表紙は直虎と虎松のツーショットの新しいメインビジュアル。ちょうど翌日が菅田虎松登場回なので、これからドラマの世界も歴史が動いていくところ。
真ん中には井戸と橘の木のセット。井戸は手をかざすとさざなみが立ち、幼いおとわと鶴と亀(+和尚様)がのぞきこんでいる映像が最後に浮かびあがる趣向。
衣装展示のコーナーには、いろんな衣装がずらりと並んで壮観。インパクトがあったのは、家康の桶狭間出陣のときの金ピカの甲冑。あと、ちっちゃい虎松の衣装が可愛い!!子供の衣装ってサイズ感がリアルにわかるから、いとしさ倍増な感じです。登場人物紹介パネルには、来場した役者さんのものにはサインが入っていて、あーこの人来たんだ!っていうのが面白かったです。
特別コーナーは、政次メモリアル。この企画やってるうちに来たかったんです。碁盤をはさんでの直虎と政次の衣装、ドラマの囲碁のシーンをふと思い出させます。そして、政次辞世の句も。これ、最初にドラマの絵として見たときに、現代的な字だなあと思ってたら、高橋一生氏自筆だったとは。実物が見られて感慨深い。横の画面には政次メモリアル映像として過去の名シーンがダイジェストで流れていましたが、さすがに処刑シーンは流しませんね・・・。画面の上に書かれていた文字が「嫌われ政次の一生」の「嫌われ」に取り消し線して「愛され」になっていて、愛を感じました。そして、その映像に見入ってる人、多数。ほんとに愛されてますね、政次。

◆気賀関所
帰りの電車の時間までまだ少し時間があったので、すぐ近くの気賀関所へ。江戸時代の関所の建物を復元しているところですが、その中に牢があって、これがドラマで政次がとらわれていたあの牢のイメージそのまんま!って感じでした。

大河ドラマの舞台となる井伊谷をめぐって、土地の雰囲気とか空気とかに触れて、ドラマの世界がぐっと身近になったように思います。ドラマも残りわずかになってきましたが、最後までしっかり見届けようと思います。

写真は
龍潭寺庭園
小野政次供養塔にて
井伊谷城から井伊谷をのぞむ
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