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2017年11月18日22:00

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あんべ光俊軽井沢愛詩LIVE〜2018

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晩秋の軽井沢、悲しい位に澄んだ青空、紅葉した山脈み、黄金の枯れ葉に埋もれた並木道。自転車で通り抜けて行く恋人達。やがて華やかな通りを抜け、人里離れた細い林道の果てに「旧軽井沢クラブ」がありました。ロマンス映画によくあるロケーション。あんべさんの愛詩LIVEに似つかわしい会場でした。
歌うあんべさんの背後の窓から綺麗な青空が見えて、天の衣をまとった心が空に解き放たれていくようで。
この日、天野滋さんとの共作「青空の行方」初披露されました。
「さよならのない永遠の友達」
悲しいとか辛いとか切ないとか、そういう感情を一色では言い表せない、何かとても透明な思いを感じてしまうライブでした。秋の軽井沢、また訪れてみたいです。

01.少年の樹
02.力は無限大
03.kizuna伝心
04.一億の星と小さな僕の声
05.ノー・ノー・ボーイ(かまやつひろし)
06.さようなら(NSP)
07.青空の行方
08.イメージの詩(吉田拓郎)
09.それでも頑張る僕らのタカタ
10.明日へのオルゴール
11.島唄(THE BOOM)
13.生まれ来る子供たちのために(オフコース)
14.愛の唄(オフコース)
15.ハッピーアニバーサリー
16.ウエンズデイ
17.夢の扉
18..遠野物語
19.ロングラン
E1.やさしいタカラもの 
E2.世界の窓へXmas 
E3.トビウオ
ティータイム歓談後
WE.ウレイラの森

○愛の唄
オフコースの「愛の唄」NSPの「さようなら」、あんべさんの甘い声にうっとりでした。
あんべさん自身のオリジナルは恋愛よりももっと大きな愛を感じる曲が印象深いです。
人類愛。次世代への慈しみ。悲しみを抱える人への寄り添い。
「世界の窓へ」メリークリスマス&ハッピーニュイヤー!老若男女病める人も貧しい人も全ての人への福音。改めて良い曲だなって思いました。ちまたに溢れるクリスマスソングの中にあって、とても秀逸だなって思いました。
愛とは自分の満足を追うものではなく、対象の幸せ=健やかな生存を願うこと。
恋愛は独占愛だけど、友愛は博愛。「秋を愛する人は心深き人、愛を語るハイネのような僕の恋人」ならば、春を愛する私は友情が好きなのかも。
でも「青空の行方」は突き抜けた明るい友情ではないのです。
私見ですが・・・・
裏切りを恐れる不安とこの世の不条理が交錯していて・・・美しい「青空」に映し出される悲哀、ノスタルジックな心細さ。
この感じ幼年期に感じた母なる存在を喪失する恐れに似てる気がします。
これは天野滋さんの作品世界、心の根底にある「母なる存在からの見捨てられ不安」に通じていて、芥川龍之介の「トロッコ」のように誰もが記憶に封印している共通心理がある気がします。

○「さよならのない永遠の友達」
本当にそうなってしまった・・・・天野滋は本当にいい男だったと、NSP活動停止後急速に仲良くなってねと。
北関東での馬頭町?野外ライブ用に作ったような気がするが・・・(細坪君もいたと思う)でもワンマンライブで 天野と 二人で歌った記憶ないんだよね。どこでいつ一緒に歌ったのか記憶が定かでないとか。
天野さんとあんべさんの「青空の行方」演奏されたステージ見たことある方、是非あんべさんに教えてあげてくださいね。
ちなみにNSPの「さようなら」さすが岩手県民。譜割はほぼ完璧でした。最後の展開を歌わなかったのはわざとでしょうけど。

○読解力
ある会社の社長さんは「365日」が大好きで、社員の結婚式には必ずこれを聴かせて「たとえば君が死にかけてるその時でも飲んだくれてるのかもしれない、君それでも悔やまないか?」と新婦に問うそうです。
女性蔑視と女性団体に非難されたさださんの「関白宣言」を連想しますが、365日はどっちかというと男の強さというより、目の前の女性があまりに清純だから、汚れた自分の戸惑い自信のなさを感じますね。
子供の頃、「路傍の石」を愛読してましたが、主人公吾一の父は内職で身を立てる母のお金をみんな訴訟につぎ込み、負けては飲んだくれて放蕩生活してました。ある日、母は「あ」と声をあげ脳卒中で他界します。父は葬式にも現れません。その後吾一は苦労しながらも勉学の道に懸命に切り開くのですが・・・
終盤さりげなくある場末の飲み屋で飲んだくれた男が「かかあは苦労したまま逝っちまった、楽にしてやりたかったのによ〜」と泣いてるシーンが描かれます。父はひどく後悔し、余生を泣き暮らしているのです。
でも365日の彼は、彼女を他の男より幸せにできる男かどうか自信がない、吾一の父のようになることを恐れてるだけで、本当は彼女に心底惚れ抜いてるんです。彼女は彼にとって分不相応なほど、賢く価値のある女性でその愛の深さは女性のそれよりもずっと深いんです。この女性は、「君を最高に幸せにするのはこの僕だ」という自信過剰な軽薄男以上に、誰よりも真剣に誠実に愛されているとわかるから,彼女は彼より優位にあって最高に幸せでしょう。
そして「遠野物語」
「人を傷つけてもそれを思い出にした」というフレーズで、テリー伊藤さんは「ああ人を傷つけてもいいんだ」と解釈して、どんどん人を傷つけたそうです。冗談でしょうけど、
でももし真に受けてたら、それは読解力足りないと思いますよ(笑)
この曲が多くの人の心をつかむのは、「若き日の悔恨」でしょう。
彼は傷つけたことをずっと悔やんでるわけですよね。
青い時代、旅先での思い出作りのつもりが、真の愛はそこにあったと気づく悔恨だよね。嘘の約束をして、純真な少女を傷つけてはいけなかったと後悔してるんです。
川端康成の「伊豆の踊子」を通じる文学的味わいのある曲です。

〇ロングラントビウオ
奇異ろい声援し放題のあんべさんライブとはいえ、今日はしっとり愛の唄を聴かせてくれて、私も今日は静かにうっとり聴いてました。しっとりと静かに聴くライブ、元気に弾けるライブ、どっちも良いです。
一緒にずっと歌ってる人、リズムに合わせて左右に揺れてる人、表うちの人、裏うちの人、じっと熱くあんべさんを見つめてる人、紅葉した葉一枚一枚色合いが違うように、熟成した大人のライブ鑑賞はみなひとそれぞれ個性あって自然体。
本編最後の「ロングラン」でVサイン、本当に心のとげが抜け落ちるように癒される曲です。
そして最後はトビウオで元気に踊りましたよ〜。子供たちを元気にしてくれるこの曲、「みんなの歌」は、基本子供向けの曲ですが長く愛されるのは、大人の中にも童心があって、それこそが元気の元だからなのかもしれません。
また大人の次世代の健やかな生存を願う心を感じる時、人間の善良さを信じられるから、元気になれるのかもしれません。

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〇おまけ
美味しいケーキと、主催者の方の障害者就労支援活動のお話のあと、あんべさん生歌生ギターで「ウレイラの森」美しい郷土とほろ苦い青春の思い出、この曲も歌わナイト。頑張るぞ手(グー)


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