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2017年11月18日00:40

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11月18日の誕生花・百合(ユリ)

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11月18日の誕生花は、ナナカマド( 怠りない心・慎重・安心感)、ヤマユリ(人生の楽しみ・荘厳・威厳)、 ユーカリ( 記念・追憶・思い出)、 テッポウユリ(偽れない)、 ポインセチア(貴方を祝福する)等々があります。今回は百合を取り上げます。花言葉は「甘美」です。

ユリ科ユリ属の植物です。日本では、ユリの主な産地は、高知県、新潟県、岩手県、鹿児島県等々があります。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」は、シャクヤクのように風情があり、 牡丹のように華麗で、百合のように清楚という、日本女性の美しさを形容する言葉として有名です。
百合には、山百合、鬼百合、鉄砲百合、日光キスゲ、鹿の子百合 、薮萱草(やぶかんぞう)、野萱草(のかんぞう)、姫早百合(ひめさゆり)、
姫百合(ひめゆり)、夕菅(ゆうすげ)、カサブランカ、姥百合(うばゆり)等々いろいろな種類があります。
西洋でのユリは聖書もよく登場する花のひとつで、新約聖書では「ソロモンの栄華もユリに如かない」と、繁栄の象徴として表現されています。キリスト教においては白いユリ(マドンナリリー)の花が純潔の象徴として用いられ、聖母マリアの象徴として描かれたり、天使ガブリエルはしばしばユリの花をたずさえて描かれ ています。これはガブリエルがマリアに受胎告知を行った天使であることを示す図像学上のしるしであるといわれています。
ミノア文明の遺跡の一つであるクノッソス宮殿の壁画にはユリが描かれています。 フルール・ド・リスと呼ばれる歴代のフランス国王の紋章は意匠化されたユリの花であり、青地に金で描かれる。フルール・ド・リスはまたフランス王位継承権を要求していた頃のイングランド国王の紋章にも登場します。また、ボスニア・ヘルツェゴビナでは1998年までの国旗と、現在のボスニア・ヘルツェゴビナ連邦の国旗・ 国章にはボシュニャク人のシンボルとしてフルール・ド・リスが使われていたそうです。

ユリはユリ根等の食用やオニユリ、ハカタユリ、ユリの球根は百合(びゃくごう)という生薬で、滋養強壮、利尿、鎮咳などの効果があり、辛夷清肺湯(しんいせいはい)等、薬用として使用されています。
鑑賞としてのユリは、日本では奈良の率川(いさかわ)神社の三枝祭(さいくさのまつり)等から始まりますが、幕末にシーボルトが日本のユリの球根を持ち帰り、復活祭に用いられるイースター・リリーとして大流行した事によって、球根が近代日本の絹に次ぐ二番目の主要輸出品として外貨を獲得したそうです。そしていわば逆 輸入されるかたちで明治末からに鑑賞花として流行しだしたそうです。 例えば、夏目漱石の「それから」(1909年)には「代助は、百合の花を眺めながら、部屋を掩(おお)ふ強い香の中に、残りなく自己を放擲(ほうてき)した。」(14章7節)と当時の様子が伺えます。

ユリを詠んだ和歌は、
「夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ 」大伴坂上郎女 (万葉集)
「道のへの 草深(くさふか)百合の 花咲(え)みに 咲(え)みしがからに 妻といふべしや」(万葉集)
「あぶら火の 光に見ゆる わが蔓(かずら)さ百合の花の 笑(え)まはしきかも」 (大伴家持)
「忘れ草 わが紐(ひも)につく 香具山の 故(ふ)りにし里を 忘れむがため」大伴旅人 (万葉集)
「忘れ草 わが紐(ひも)につく 時と無く 思い渡れば 生けりとも無し」(万葉
集 ) 等々があります。(和歌に「忘れ草」と詠まれているのは、ユリ科の 萱草 ( かんぞう ) の事です)
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