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2017年11月17日15:00

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あと一歩進んで欲しい

【猫好きの人にあと1歩進んで欲しい】

ー野良猫を見たらつい餌をあげてしまう
ーつい写真を撮ってしまう
ー呑気に寝ている姿に癒される

そんな猫好きな人達でも、愛護に関してはほとんど無知か無関心。

だから、猫好きの人は、ただ好きなだけでなく、あと一歩進んで欲しい。

ー耳カットは虐待だ
ー不妊手術はエゴだ
ー野良は自由だ

猫が好きな人にはこんな事を言う人もまだたくさんいます。

確かに耳を切るのは可哀想だし不妊手術もエゴかもしれない。残酷かもしれない。
本来、自由に外で暮らすはずの猫を室内に閉じ込めるのも可哀想かもしれない。

でも、野良猫の自由は常に死と隣り合わせではないですか?

ー野良猫が事故や病気で死ぬのは仕方ない。それは自然な事。

でも、自然を壊し、人間の都合良く作り替えた現代社会で、人の目のある場所で、
野良猫達が轢死や飢えや病気で死ぬのは自然な事なのでしょうか?
現実から目を背けた都合の良い考えになっていませんか?


ー生き物に食べ物を与えて何が悪い?!
ー私があげないと猫が死ぬかもしれない!

餌をあげる行為事態が悪いわけではありません。
けれど、迷惑に思う人がいる事を考えないのはただの自己満足の迷惑行為。
置き餌もいけません。
もちろん後片づけするのは必須。
そして、不妊手術を施す事も必須。

自分の主張をする前に、ちゃんとルールを守り、責任感のある餌やりさんになって、猫への愛が本物だと示して欲しい。

私達が何故、苦労して野良猫の不妊手術をして回っているのか、耳カットがないと猫達はどうなるのか
また、人同士のトラブルに猫が巻き込まれてしまう事があちこちで起きているという事実。

少しでも興味を持って、その意味を真剣に考えて欲しい。

猫の事を思う気持ちをほんの少し変えて、あと一歩進んで欲しい。



【泣いてばかりの人にもあと一歩進んで欲しい】

現実をよく知らなくて、野良猫を見て癒される人がいる一方、野良猫達が可哀想で可哀想で堪らないと心を痛めて泣いている人もいます。

そんな風に泣いている人は、かつての私。
私も、猫の活動を始める前は、自分には何も出来ないと思い、ただただ泣くだけの日々でした。

数年泣いた後でようやく思いきって始めた里親探し。
保護した子は幸せになったけど、しばらくして気がついたのです。
保護だけしてもキリがない、不妊手術をしなくては駄目だ、ということに。。。

こうして始めた【TNR活動】
不妊手術をする為に野良猫を捕まえてまわるのは大変です。

黙々と一人でTNRをしていているボラさんは、今でも割りと多いと思います。

いきなり本格的なTNR活動を始めなくても良いのです。
せめて、自分が餌をあげている子達。
餌をあげてなくても、自分の家の回りの猫達。
身の回りの猫達から少しずつ不妊手術をしてみませんか?

捕まえ方や病院の手配がわからなければボランティアが教えるのです。

その為に私達はいるのです。

手術費用がなければ、1匹ずつでも良いのです。

ー小さい子供がいるから出来ない
ー働いているから出来ない
ーお金がないから出来ない

色んな事情があるでしょう。

でも、私は知っています。
赤ちゃんを背負いながら猫の捕獲をしていたボラさんを。
夜遅く仕事から帰ってから捕獲器を借りに来て、がんばっていた相談者さんを。
会社が倒産して夫婦揃って無職になりながらも、餌付けした猫の手術だけはと、なけなしのお金を出して捕獲依頼をしてきた人を。

色んな事情ではなく、本人の気持ち次第だと思うのです。

だから、泣いてばかりでいる人にも、あと一歩進んで欲しい。
きっとあなたも行動出来る人になれるはずなのです。

それが出来るようになったら、また次の1歩【餌をあげる人達や地域の人達に野良猫問題を考えてもらえるTNR活動】に進んで欲しい。
1歩1歩、少しずつ、確実に進んで欲しい。



【里親探しをするために保護した人にも、あと一歩進んで欲しい】

最近では、野良猫の現状を知って胸を痛め、実際に里親探しをしようと猫を保護する人が増えてきました。
それはとても喜ばしい事なはずですが、私は素直に喜べないのです。
なぜなら、私が見聞きしたそういう人達のほとんどが、軽く中途半端な譲渡をしたり、挫折して投げ出したりしているからです。

里親探しをするのは簡単ではありません。
お金もかかるし、里親が決まるまで何ヵ月かかるかもわかりません。
焦って挫折して、すっかり家猫になっている子を【リリースと称し遺棄】したり、中途半端に軽い譲渡をするくらいなら、最初から保護しないほうがマシなのです。

中途半端に軽い譲渡をすれば、すぐに里親は決まるでしょう。

でも、その里親さんは、猫を逃がしませんか?
不妊手術もしないで猫を増やしませんか?
猫のいたずらや病気に嫌気がさして飼育放棄したりしませんか?

「猫が大好きです。」「大事にします。ずっと可愛がります。」

そんな言葉はどんな人でも言えるんです。

最低限でも、終生愛育・完全室内飼い・不妊手術のお約束をしてください。
住所も聞かずお届けもせず、お約束を守ってもらえているかの確認もしないなんて論外なのです。

自分が関わる事でその子の運命が変わるのだという事を、どうか忘れないで。

その子を幸せにしたいと思った気持ちを、どうか忘れないで。

自己満足の里親探しはやらないで。
あと一歩進んで、経験者・ボランティアに相談して欲しい。





【発信だけでもしたいと思っている人に、責任を持てるようあと一歩進んで欲しい】

可哀想な動物を救いたい、でも実働は無理だしお金もないからボラさんへの支援も無理。
せめて、可哀想な動物達の現実を発信して、一人でも多くの人が関心を持ってくれるようにしたい。

SNSなどを誰もが利用するようになった昨今、そう思って実行している人は多いと思います。

もちろん、たくさんの人に愛護についての関心を持ってもらう事は重要です。
けれど、それで自分は良いことをした、出来る事をやった、と思っている人は、本当に自分のしている事は間違っていないのか?あと一歩進んで考えて欲しい。

目に止まったSOSを「大変!拡散しなくちゃ!」と、手当たり次第に発信してはいませんか?
愛護センターのHPで収容期限が過ぎそうな子を探しては、「もうすぐ処分されます!誰か助けて!」なんて発信してはいませんか?

そのSOSの発信元は?
そのSOSの現状は?

せめて最小限、それだけは調べてから発信しないと、それはただの自己満足の迷惑行為、悪質なチェーンメールと同じ。
実働している人の足を引っ張ったり、ひいてはかえって動物を苦しめる事にもなり兼ねないのです。

ツィッターでたった一言情報を流すだけでも、そこには何らかの責任が生じるという事を知って欲しい。

あなたに出来る事が本当に動物の為になるように、あと一歩進んで考えて行動して欲しい。




【猫嫌い・愛護嫌いの人にもあと一歩進んで欲しい】

猫嫌いの人も、考え方を少しだけ変えて、現代社会に生きる人として、あと一歩進んでほしい

無責任で身勝手な人達に増やされた猫が、税金でたくさん殺処分されている現状。
それを、少しでも減らしたい、猫を迷惑と思っている人を減らしたい。

そう思って、無償で日々苦労しているボランティアの活動を知って欲しい。

人の気紛れで増やされ、罠で捕獲され、怖い思いをして不自然な身体にされ耳まで切られ
保護もしてもらえず、また過酷な外の暮らしに戻される野良猫達…。

そんな野良猫たちに少しだけ、ほんの少しだけでも情けをかけてあげて欲しい。
同じ時に同じ地球に生きている者同士として、憐れんで欲しい。

協力してくれなくても良いのです。
せめて妨害はしないで欲しい。

悪いのは猫達ではなく、無責任に増やし、無関心に放置した人間達なのだから。

あなたが大切な人を愛する心を持っているのなら、
それと全く同じでなくても良いですから
ほんの少し、それに似た気持ちを、野良猫達にも分けて欲しいのです。

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