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2017年11月15日23:59

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ボルトキエヴィチは不幸だった?

今夜はボルトキエヴィチのピアノコンサートです。

○ボルトキエヴィチ 生誕140周年記念コンサート
開演:2017年11月15日19:00
会場:ヤマハホール
曲目:ボルトキエヴィチ作曲作品(演奏者:下記)
ピアノソナタ第1番 作品9(岩本)
エレジー 作品46(上野)
ロシアの歌と踊り 作品31(上野・ブラエヴァ)
幻想小曲集 作品61(ブラエヴァ)
3つのマズルカ 作品64(ブラエヴァ)
ピアノソナタ第2番 作品60(石岡)
出演:石岡千弘、岩本きよら、上野優子、ナデジダ・ブラエヴァ(ピアノ)

昨年の撫で舌の演奏会で交響曲第2番を聴いて感銘大なる作曲家ボルトキエヴィチのピアノ作品だけを集めたコンサート。
撫で舌のプログラムでクラシック界最大の不幸者みたいなことが書かれていた。

演奏会は大曲のピアノソナタを最初と最後に配してその間に小品を配した形。
曲想はエレジーやソナタ第2番にちらっとラフマニノフ的なところが垣間見えるがほとんど独創的なもの。
低音の蠢動と時折高音に弾けるパッセージのイメージ。
聴いた感じ、たしかに低音は多いけど、不幸で真っ暗という感じではない。
むしろ、あちこち転々とさせられた人生を旅に出たように綴っているような印象。
萩原朔太郎の旅上の一節、せめては新しき背廣をきて/きままなる旅にいでてみん。/汽車が山道をゆくとき/みづいろの窓によりかかりて/われひとりうれしきことをおもはむ、という感じ
「フランスでのアーン」みたいに「ウィーンでのボルトキエヴィチ」といった趣なのだ。
むしろ労苦は労苦と思わず他人から見たら不幸な彼の経歴は彼の魂の糧となって花開いている感じがする 要するに暗くなかった。
奏者の皆様の前向きな姿勢がそうさせたのかもしれない。
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