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2017年11月12日23:42

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人間讃歌のブルックナー7番だ!

本日はオケ練でブラ2の練習したあと世田谷線の猫電車を見たりしました。

オケ練のあとはこちらです。

○ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団日本公演
開演:2017年11月12日(日)15:00  
会場:サントリーホール大ホール
曲目:
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
ブルックナー/交響曲第7番 ホ長調(ノーヴァク版)
管弦楽:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
ヴァイオリン:レオニダス・カヴァコス
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット

本日はなんと!すべてゲヴァントハウスにて初演されたプログラム!!

メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
カヴァコスの透きとおる開始の一音から潤いのルバートのかかった雫の一滴のようなフレーズの終わりまでの最初のワンフレーズで早くも涙腺を切断される有様・・・
もはやカヴァコスの響きはこの世のものでなく彼岸から聴こえてくる。
このガラスのような繊細な造形を慈父のように守るブロムシュテットとゲヴァントハウス管・・・
この美しい守護神に守られてカヴァコスのガラスは強い意志に立脚した城のようになる。
そうした第1楽章から心身ともに溶けそうな第2楽章を通してついに第3楽章でガラスの城が温かい血の通う世界になるまでの幸福な過程をカヴァコスとブロムシュテットと楽団員で共有できたことはまさに望外の喜びでした。
個人的なツボは赤い炎のようなコンサートマスターがすごい振れ幅な奏法ながらしっかりと手堅い土台を築いていたのに対して青い氷のような(服も青かった)カヴァコスが直立不動な奏法ながら心を涙で溶かす演奏で両者が目を合わせながら半ばデュエットのように演奏し続けていたことです。
アンコールは細かい装飾のお洒落なバッハの無伴奏のガヴォットです。

ブルックナー/交響曲第7番
ちょうど一年ほど前にブロムシュテット/バンベルク響で聴いて神ではなく生きとし生ける人間が作り出す最高の傑作の音像と書いた。
今回も全く同じ。たださらにスケールが一回り大きくなった。
楽団員の技量もそれこそ神がかっていたが奏者はあくまで人間 上述のコンサートマスターはまさに盟友ピロシのようなHUPはせずとも地の底を這うような凄まじい奏法で神がかっていたがそれは人智を尽くしているということ ほかの奏者もすべて人智の限りを尽くして高度な演奏を開陳してそれが神がかって見えた
そして集約するのはブロムシュテット、響きが素晴らしすぎて神々しいがとにかく地に足が付いた一歩一歩踏みしめて進むような姿勢は第1楽章から とにかく素晴らしすぎる第2楽章は決して悲しい音楽ではなく讃歌のよう じゅ。の大好きな第3楽章はとにかく振り向かず前へ!のスケルツォと温かい抱擁感のあるトリオ、そして歩みは着実に確実に人智の高みへと昇り神に対して無力ではあるが人間ここにあり!という想いを90年の人生に乗せて示してみせるのが凄い そして第4楽章の中間のゲネラル・パウゼで聴衆も含めて完全に息を呑む中でそこから人間讃歌を歌い上げるのだ。なによりブロムシュテットは微笑んでいる。そして前曲では慈父のようだったブロムシュテットはここでは背もぴしりと伸びまるで若者のようだ。その音楽は光ある未来を指し示している。
ということで、ブロムシュテット/バンベルクを今まで生演奏で聴いた同曲で最高の名演と昨年書きましたが一年で本日の演奏こそが今まで生演奏で聴いた同曲で最高の名演となりました。
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