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2017年11月12日14:52

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アホほど長い 日本の戦後史です

太平洋戦争が終わったとき
日本は文字通り焼け野原で 食糧は配給制度だったのに
その配給の食糧だけを食べていた裁判官さんが 餓死するというようなレベルでした

そこから全員一斉にヨーイドンが始まったのですが
ここでこの国は いくつかの僥倖に恵まれました
1:
アメリカ指導者層も アメリカの国内世論も
「日本を監視しないといけない」
という理由で アメリカ軍を日本に駐屯させ
これによって この国は 常備兵力が桁違いに少なくて済んだこと
2:
憲法9条と日米安保の組み合わせにより
当時の西欧諸国よりも 大幅に少ない軍事費で済んだこと
GDPで考えると 西欧諸国の2割くらいで済んでいたわけです
3:
これと同じ理由で 事実上軍需産業も産軍複合体もいらなかったので
技術者がみんな民生品の開発に専念できたこと
4:
圧倒的な海の覇者となったアメリカ海軍のおかげで
輸出入に必要な海上交通路を守るために
わざわざ連合艦隊を1から作り直す必要がなかったこと
5:
繊維→自動車などの順序で 日米に貿易摩擦が生じたときも
アメリカの上層部が
「日本はそうやって儲けたお金で 石油と材料を買っているだけだ」
とわかってくれていて 基本的に受忍してくれたことによって
劇的に大きな金額を 輸出によって稼げたこと

これらの理由で この国は戦前とは比べ物にならないくらい富んでいきました

ちょっと話題が変わりますが
この年代の多くの調査によって
この年代の人たちの生涯賃金(つまり お金持ちになれるかどうかの目安)は
その親世代の資産でも学歴でもなく
単純に 本人の学歴「だけ」と ものすごくきちんと比例してきたことを
多くの人が知りました

つまり 親にとって
子供に 最も豊かな未来を提供できる 最も確実な方法は
「勉強しなさい」
と口うるさく言うことになったわけです

お金を稼ぐセンスがある人たちは いち早くここに気が付いて
この時代から 学習塾に代表される教育産業が大きくなってきて
学校の勉強だけでは よりよい進学ができない社会になっていったわけです

また この時代を通じて
日本人の生活水準の向上と 主に都市部でのものすごい量のオフィス需要によって
常に土地の値段が上がり続けていました

これらが極致になったのが「バブル」で
その時期には
「東京の土地を全部売ったら アメリカという国の『全て』が買える」
ようなレベルになってしまいました

しかし 普通に考えて おかしな話ですよね?

この流れが一気に逆流したのが
「バブル崩壊」
でした

しかしまだ バブル崩壊の時点では
世界の民生品の売上高ベースで およそ8割が日本製でした

それだけの黒字があれば 理屈上は軟着陸も可能だったのですが
ここで ヤのつく怖い人たちが出てきました

銀行にしてみたら 土地の値段が永久に上がり続けることを前提にして
土地に抵当権をつけてお金を貸していたのに
土地の値段が下がると 当然貸し倒れのリスクがあるので
銀行は一所懸命お金の回収に走りました

これで都合が悪くなった「ヤ」が
当時の銀行の偉いさんを射殺したりしました

銀行と言っても結局は「人間の集団」で
みんな「命あっての物種」なので
「ヤ」が絡んでいる土地の債権は 誰も回収したくなく
これが「不良債権」になっていきました

ところがこれでは 銀行も困ってしまうので
彼らは 自分たちが殺される心配がないところから
死に物狂いでお金を取り上げ 貸し渋りを行い 貸し剥がしを行いました

これによって この国の 本当の意味での
「底力」
の源泉であった 多くの「ものつくり」の中小企業が廃業し
同時に 各メーカーがどんどん技術者も解雇していったので
この国の技術力の担保がなくなりました

今大騒ぎになっている 神戸製鋼の品質偽装などの
「日本のモノづくりの根幹を揺るがしている」
多くの問題は ここから始まっています

また こうやって解雇された数知れない技術者さんたちであったり
廃業に追い込まれた多くの中小企業の技術力であったりを
中国と韓国が根こそぎ買っていきました

バブル崩壊前には 世界最強レベルの家電メーカーは 全部日本の会社でしたが
今その位置にいるのは 中国や韓国の会社です
日本企業から追われた 日本社会から追われた
でも本当はものすごく値打ちがあった 数多の「底力」は
今は中国と韓国が引き継いでいます

この国にとっての
「本当の不幸」

このバブル崩壊で 各企業が死に物狂いで人員削減を行っていたのと同じ時期に
1:
団塊ジュニア世代が就職の時期になったのに 彼らの多くに定職を提供できなかった
つまり彼らにとって いっぱい勉強して いい大学に行っても 意味がなかった わけです
また 定職を提供できなかった以上 その年代の人たちの生涯賃金は
前の世代よりも下がることがはっきりしていきました
このような状況で 結婚もできない 子供を授かっても 教育が無意味だと思う
そういう世代が大量に出てきて
今 この国では 「なかったこと」 にされようとしています

2:
パソコンとネットが爆発的に普及したこと
パソコンとネットが爆発的に普及していったとき
多くの人たちは
「これで人間は煩雑な事務作業から解放されて 真の意味で 創造的な仕事に専念できる」
と言い
明るい未来を思い浮かべました
でも 普通に考えて 全ての人に 知的創造的な仕事が向いているはずないですよね?
そういう人たちは どうしたらよかったのでしょうか?

また パソコンと言う代物は
部品の規格だけを決めておいて その規格内で各メーカーが切磋琢磨して
最終製品メーカーは 単なる組み立て工場なわけです

これは 日本人が最も苦手とする「モノづくり」の方法です

また話が横に飛びますが
携帯電話の基地局の設置工事などをされておられる方々が口をそろえて言うのは
「携帯電話の基地局と言うのは 2年持てばいい と割り切って作られている
 なぜかと言うと それ以上長持ちさせても
 2年後には通信量が桁違いに上がってしまうので 対応しきれないことがわかっているからだ」
と言います
こんなのも 日本人が最も苦手とする「モノづくり」なんですよね

こうやって 最も技術革新のスピードが速く
当然減価償却期間も短く
最も稼げる「モノづくり」から 日本の名が消えてしまいました

3:
東西冷戦の終結
これによって 西欧諸国は 
・常備兵力の大幅な削減
・軍事費の大幅な削減
・産軍複合体に回さざるを得なかった多くの技術者たちの 民生品開発への移転
ができるようになりました

第一次世界大戦の折 西欧列強が軍需物資の生産に忙殺されていた時期
日本はその間隙を縫って 多くの国に 多くのモノを売ることができて
「成金」
と言う言葉まで生まれました

しかし戦争が終結して 西欧列強が民生品の分野に戻ってきたら
当時品質で劣っていた日本製品はたちまち駆逐されて
それが太平洋戦争の根本的な原因になったのですが
それと同じことが 今世界中で起きているわけです

冷戦終結が大体四半世紀前
この四半世紀での 日本と西欧諸国を比較して
・新しいイノベーションの発信量の差
・経済成長率の差
を どうか自ら能動的に調べてみてください

上記3つが重なってしまって
日本社会は大きく変わってしまいました

たとえば 今オーストラリアで暮らそうと思ったら
日本で暮らすのの数倍の収入が必要です

四半世紀にわたる経済成長率の差の積み重ねによって
今 日本が置かれている現状があるわけです

AIと それを基礎にしたロボット分野は
これからの四半世紀で最も大きく進歩し
たしかに多くの人が職を失うでしょう

でも こう考えてみてください
今 宅配業界は人手不足で 荷物を断らないといけない例がいっぱい出てきています
もしこれを全部AIとロボットに任せてしまうことができたら
宅配便業界にとってどれだけ大きな助けになるでしょうか

こういう考え方を突き詰めていくと
病気を診断したり外科手術を行う医者の役割も
AIとロボットに置き換えることができますし
農業や漁業の多くの分野も AIとロボットに置き換えることができます

ただ こう突き詰めていくと
人間がAIやロボットに勝てる
「最期の分野」

「コミュニケーション能力」で
ロボットではできない
保育 教育 介護 看護
などの分野が 最後まで人間がしないといけない産業になっていくはずです



■“AI時代に消える人”の特徴――「やべーよ」と言っているだけで情報を探らない人は危険
(日刊SPA! - 11月11日 16:33)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=81&from=diary&id=4854908
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