前項のヒンプンで思い出したのだが、沖縄本島北部に名護という大きな町がある。ここにヒンプンがじゅまるというガジュマルの大木がある。ヒンプンのように行く手を遮る巨木という意味だろう。その根元に「三府龍脈碑」という碑文がある。復元されたものだが地元で大事にされている。これがヒンプンがじゅまると三府龍脈碑。
そこに何が書いてあるかといえば、「名護が琉球の首都にふさわしくない」ということを風水理論でくだくだしく述べたものである。書いたのは琉球王朝の代表的政治家といわれる蔡温(さいおん)である。琉球では偉人とされ、この通り切手にもなっている。
しかしどうもいけ好かない。論理的に名護が首都に不適格と論ずるのはいい。しかし、わざわざ碑文を作ってご当地に建立するという神経がいやらしい。またこんなシロモノをありがたがって保存する歴代名護市民もお人好しだと思う。
私が市長なり、領主だったらこんなものぶち壊して捨ててしまうが、どうだろうか?
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