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2017年11月09日01:04

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『ようこそ実力至上主義の教室へ 7』

衣笠彰梧 先生が贈る新たな学園黙示録。第7巻はDクラスで暗躍する人物を探すために
力を注ぐ“龍園”の動きにいよいよ反応を示す“清隆”が学園の秘部へ足を踏み入れます。
(イラスト:トモセシュンサク 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1587


恐怖を克服した者こそ実力者だとする“龍園”の独白から始まる今巻。あからさまな監視
をDクラスに仕掛ける彼の真意を汲み取った“清隆”が、「彼女」に最後の電話を掛ける
場面や“茶柱”先生すら手玉に取るあたりは驚かされると共に、空恐ろしさを感じます。

その印象を更に色濃くさせるのが“龍園”との直接対決を選ぶ“清隆”の言動そのもの。
口絵でも彼自身も想定していた「彼女」の末路は変えないと思っていただけにビックリ。
“龍園”を潰すため「恐怖」を刻みつける“清隆”の本気は挿絵でも印象づけられました。

一線を退くと思われる“龍園”に安堵する間もなく、“清隆”の家庭事情や“堀北”兄が
語る現生徒会の危うさ、学校の育成方針に込められた想いなど、騒動の火種はくすぶって
おります。表舞台を降りることができるとは思えない“清隆”の今後に注目したい所です。


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