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2017年11月07日23:10

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芝居をつける。

■教科書の文章、理解できる? 中高生の読解力がピンチ
(朝日新聞デジタル - 11月07日 07:27)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4847631

シナリオ仕事で他のライターさんと共同執筆になる時、
自分の作風は他人になかなかマネできないので俺の方が合わせる事が多い。
で、共同執筆になる時はだいたいピンチな時なので、
時間をかけて読み込みをしている時間がない。
そんな時は会議室を一つ借りて、相手が過去に書いたシナリオを音読しながら、
セリフに合わせて芝居をつけている。
ああ、この作家さんはこういうリズムで書いてるんだな。
こういう言い回しをするって事は、このキャラはこういうイメージなんだなとか。

流行った作品の世界観とかを取り込む時にも同じような事をしているけれど、
「ただ読む」より、体感的な感覚も手伝ってくれるので格段に理解できるよ。
その結果、共同執筆者が「自分が書いた文章」と勘違いする様なレベルに
達してしまいました。これは、商売でゴーストライターとかもできるなw

これは、俺が演劇経験があるからかもしれないので、みんなにおススメはしないけど、
少ない回数・時間でより理解を深めるには「こういう工夫もあるよ」という感じで。


蛇足だけれども、この手の事は70~80年代の漫画の流行の頃から言われていて、
理解力だけでなく、語彙力、構成力なども下がっていると言われている。
漫画ではセリフ・心情セリフはあるけれど、状況、動きを説明する語が極端に少ない。
そういった物は絵で説明されてしまっているからね。
昨今のSNSなどでも、文章自体が短く断片的だし、同じカルチャーや近い感覚の人と
繋がっているため、新しい学びが少ない。これでは理解力、語彙力、構成力は伸びない。

もし自分が「読みにくい文章だな〜」と思った時には、
相手の文章が悪いと疑うより、まず自分の能力を疑った方がいい。
その方がイライラしなくて済むし、自分の能力を向上させる切っ掛けになる。
何よりも、仕事、契約、資格、手続き関連がすべて文章で書かれている物を扱う以上、
理解できない、表現できないというのは、不利になる事はあっても、
有利になる事は絶対にないからね。

かといって、目くじら立てて難解な文章を読めって話でもないよ。
まずは一冊、出来れば自分の年齢と離れた…自分が一番理解しがたい年代の
作家さんの作品の中から読んでみると良いかもしれない。
考え方、感じ方など、新しい発見がたくさん詰まっていると思いますよ。
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