「帰ってきたトラヴィス」というネット特番で、須田剛一が推してきた一冊。
時期は2007年、「.hack//G.U. の3で遊びたい」と、あと三週間で全盲になる少年は願った。
それを叶えるために奔走するクリエイター達の話。
まだ商品化していないディスクを、著者は惜しげもなく患者にプレゼントする。
奇しくも、その日はクリスマス。
帰り道で、付き添ってくれたクリエイター仲間は言う。
「友達に会いたいとか、外の世界がみたいではなくて、彼はゲームがやりたいと言った。
ドラクエでもFFでもなく.hackの新作をやりたいと彼は言った。これは何より名誉あることだ」と。
数年後、その裏にあった事実を知ったとき、この言葉がいかに重みがあったのかを、著者は知る。
非情に読みやすく、それでいて感情の密度が濃い本。
読書が苦手な俺が、一時間弱で読み切れるほどの文章力。
仰天ニュースやアンビリバボーなどで特集を組まれそうな内容。
「物を作るって仕事は、いいなあ」と、素直に思わせてくれる一冊。
「エンターテインメントという薬」予約開始―松山洋氏がゲーム業界の片隅で起きた小さな奇跡を綴るノンフィクション書籍
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=47&from=diary&id=4784278
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