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2017年11月05日22:50

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トランプさんがゴルフならじゅ。はボストンシンフォニー

本日のオケ練は弦分奏になったため今日の予定は下記だけです。

○KDDI スペシャル アンドリス・ネルソンス指揮 ボストン交響楽団日本ツアー
開演:2017年 11月5日(日)15:00
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
曲目:
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
マーラー/交響曲第1番「巨人」
ヴァイオリン:ギル・シャハム
管弦楽:ボストン交響楽団
指揮:アンドリス・ネルソンス

ネルソンスは2010年ウィーン・フィル以来。
ちょっと太った?>ネルソンス

チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
ギル・シャハムのヴァイオリンの全てに圧倒される。
技術というより(技術もさることながら)音色。
高音でのありえない潤いによる魂の震えのような音色に涙腺を絞り上げられるような甘美な痛みすら感じた。
この、ながれだす潤いの雫の大河のような流れが一見わりと小柄の普通のおじさん(すいません、じゅ。よりは歳下ですけど)から発しているヴィジュアルでさえすごいと思った
オケは優しい音色、特にクラリネットがヴァイオリンにぴったり寄り添って素敵。
アンコールは無伴奏パルティータのガヴォットですけど、シャハム風?な感じのアレンジ

マーラー/交響曲第1番「巨人」
まさに極上の響きとはこのようなものか?
アメリカ・サウンド(というじゅ。の偏見?)とは一味違うマサチューセッツの響きとでもいうような古典に忠実な手堅さから醸し出されるマーラーのほのかな香気のようなものが全曲に満ち溢れている。
全曲がどこも大体同じレヴェルで進行しているのも特徴 シューマン的ですらある
オーボエが出色でやはりこの曲(といわずマーラーの曲全て、昨日の信州大学交響楽団もそうだった)はオーボエが命なんだな、オーボエで締まると思った。(第2楽章でちょっとオーボエの音が飛んだところがあったのが惜しい。東京公演では修正されるだろう。)

常と異なりアンコールがあった。

ベートーヴェン/エグモント序曲
突如ギザギザとした響きと吹き上がる情念、深い沼と感情の突出の感極まる対比、マーラーの手堅さをかなぐり捨てたかのような熱情の嵐だが極上の響きはそのまま。
まるでエグモント伯の怨念を通してベートーヴェンが常抱いていた独立への、革命への捨てがたい協賛共鳴が聴こえてくるようではないか!
このベートーヴェンへの共感のすばらしさはエグモント終演後にスタンディングオベーションがあったのもそうだがなによりマーラーの途中で若干寝てたじゅ。の周囲のおっさん3人ほどがエグモント演奏中常に起きていたのでも証明される
こういうマーラーが聴きたかった!というか、もしかして、(こういう)ベートーヴェンを彼ら(ボストン響メンバー)はやりたがっているのではないか!という感じ
昨日の信州大学交響楽団のマーラーがやりたい!という意志と同じ若々しさをそこに感じた。その勢いでぜひベートーヴェン・チクルスをやっていただきたいと思いました。
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