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2017年10月29日12:38

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気分が重い豪雨注意報の雨の朝

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最貧困層出身の、所謂ところの被差別民出身者を目の当たりにしたくない理由は、わりとはっきりしている。

誰もが歴史の教科書に書かれている記述程度にしかもう見たくはない目にしたくない、それらは、誰もが忘れ去りたくて仕方のない暗い負の記憶を呼び覚ましてしまう。

私が普段から目にしたくないのは渡鬼の、ラーメン屋こうらくの面々が繰り広げる日々の混乱と混沌だ。

しかし、あのドラマにはあの時代の懐かしさもまだ少しは残っているだろう。

けれど、それよりも何よりも、封印された負の記憶は、慰安婦問題に表れている。

慰安婦問題については誰も口には出さない、言葉にするにしても文章のみだ、それは誰もが耳に入れたくないからだ。



なのに、それなのに、お前らときたら!!。

いつまでも当事者性を保ったまま違法風俗の出自を、置き屋の女郎であった祖父母の代から続く自らの出自を隠そうともしない!。

知らない人が耳にすれば何も分からずに「あら、とても女らしくて、良いわね」とさえ評することもあるかも知れないが、知っている者たちからすれば耐え難い、存在そのものが卑猥な言葉で日々を過ごすお前らときたら!。

私の親の生まれる前よりはるかな昔に政府によって赤線の向こう側に封じられた筈のお前らが、どうして平成に至ってまで普通の住宅街にのさばっているんだ?、ここは夜の歓楽街でさえないのに?。



私がまだ小さかった頃に、街にはまだ、それ等が居たしそれ等があった。

小土呂橋はまだ良いけど堀ノ内だけは嫌、新川橋ならまだ良いけど堀ノ内だけは嫌、仲町なら構わないけど堀ノ内だけは嫌、本町なら歩けるけど堀ノ内だけは絶対に嫌。



歩いて良い町と、歩いてはいけない町、行って良い場所と、行ってはいけない場所。






あの先生はどうして職員室でもいつもあんな風なの?、どうしてあの子と喋っちゃいけないの?。








それはね、行ってはいけない場所の言葉を話すからだよ。

あの子達はあの町の言葉を話す子達だから、口をきいてはいけない。

あの町の言葉を何も知らない子供たちに教えようとするだなんて非常識な!、断じて許しがたい!!。













女言葉には、女言葉だからこそ、その出自を隠さなければならない重大な秘密があった時代の名残を色濃く漂わせて。

激しい性犯罪の被害者達を誰の目にも触れさせないように。

再度の被害が起きる危険を避けたいと誰もが祈り願い、町と町に住む人々を、他の町の人々は呪った。


川の向こう側と、川のこちら側…

道の向こう側と、道のこちら側…



あっち側と、こっち側…





あっちの水は甘くて甘くて、頭が溶ける……









夜の歓楽街の向こう側、夜の歓楽街のネオンの灯りの光も届かないその奥の、まだまだ奥の奥の先にあるどん尽きどん詰まり…

光の射さない夜の闇よりまだ深い奥底の最底辺には、どうしてだろう、学校では見せない同級生達の別の顔が…



だから、遠い昔の人達を呼び出しちゃいけないよ、って…

あんなに言ったのに…




ラーメン屋で偶然に相席になった客の素性を知りたいと思っても、その素性をたずねてはいけない、他人のことを知りたがってはいけない…



それはお前が安全に、被害に遭わずにその一生を生きるためなのだから…





お前が被害者とならずに生きるために…
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