mixiユーザー(id:24232)

2017年10月27日04:56

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どこのキャッシュが効いているのか

 CPUのキャッシュメモリも、CPUクロックとメインメモリのクロックがかけ離れるに従いL1,L2,L3と多段化してきた。ユーザは「今、どこのキャッシュが効いているのか」なんて意識する事はない。トータルでどれだけ速くなったかだけが問題だ。
 HDDでは、XP以降メインメモリの余りが常にキャッシュとして働く。これの効果は割と体感する機会があった。メインメモリの「余り」が使われるのでメインメモリが目一杯使われるとキャッシュに使うメモリが少なくなり動作が「重く」なる。XP時代には剰余メモリが実装量の半分を切ると着実に重くなるのが体感できた。
 Win8以降、メモリの少ないタブレットで使われる事を想定してメモリが少なくても極端に重くならないような工夫がされるようになったと聞く。実際うちのWin10機は4GB実装の機体も8GB実装の機体も平常時半分ぐらいのメモリを「剰余」として残している。当然それでスワップが多くもなっているのだろうが、がくんと重くなった感じはない。そのへんはさすがだと思う。
 さてHDDのキャッシュがシステム全体の使用感に大きく関わるという事は、HDDはメモリに比べても桁違いに「遅い」という事だ。メモリだって今やCPUの高速化についていけずL3キャッシュまでCPUに搭載される始末だと言うのに。
 そこで、メモリ搭載が充分でない機体でもキャッシュ機能を補うためにReadyBoostという機能がVistaから搭載された。これはUSBメモリをキャッシュ領域に使うという代物だ。正直、USBメモリはHDDに比べてそんなに速くはない。しかしフラグメントやシーク待ちの影響を受けないという利点はある。メインメモリキャッシュが足りない環境では「足し」ぐらいにはなるのだろう。正直あまり体感してはいないのだが。Windows10でも、ReadyBoostがあるとメインメモリを目一杯積極的に使うような動作はしない。現在これを書いている編集機(Core2Duo 1.8GHz 実装4GB)でも現在(Fierfox起動中)で2.3GB。恐らく8GB実装機ならもっと使っている筈だ。
 更に、この編集機ではSSHDを使っている。CPUに近い順で言うならメインメモリがL1、ReadyBoostがL2、SSHD内のSSDキャッシュはL3という事になるのだろうか。結果的にこちらも3段構成になってしまった。ただこの場合L2がUSB2で正直遅いのでL3の方が速いというちょっと変則的な構成ではある。そして本機では一番遅いL2が32GBと一番大きい。

 最近、リソースモニタとか眺めていて気付いた。USB外付けドライヴにはReadyBoostが効いていないようだ。考えてみればそりゃそうだ。USBメモリでUSBメモリをキャッシュしても意味がない。USB外付けHDDだけを識別する程複雑な動作もしていないのだろう。
 とすると。USB外付けHDDの反応を改善するためには、USB外付けHDDこそSSHDが有効なんじゃないかと思えてきた。8GBのキャッシュメモリでシーク待ちのロスタイムが減るならUSB2環境でも反応がよくなるんじゃないだろうか。これはちょっと試してみたくなったぞ。
 てかSSHD、まだ市場に出回っているのだろうか(汗)。容量優先で2T-4Tのが欲しいしUSB2で外付けにするには性能的にも過剰なのでSSDは対象にしない。

 うーむ、半年前なら1万円切りもあったのに今やツクモで16,718円かー。いやこれは完売だ。アマゾンで…4万円?これはちょっと躊躇するな。普通の4TBなら手持ちがある。容量が欲しいだけならそれでもいい…テンポラリ領域として機敏な反応を求めるならUSB2しか持ってない編集機本体の方をどうにかする事を考えるべきなんだろうしなぁ。
 もうSSHDは絶滅危惧種ですらなく絶滅種なのか…勿体ない話だ。SSDが低価格化したからこそ全てのHDDにGB単位のキャッシュを搭載できるチャンスだったろうに。
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