NHK交響楽団第1869回定期公演
2017年10月25日(水) 19:00 開演 サントリーホール大ホール
指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
NHK交響楽団
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68
前半は指揮者の弾き振りの予定であったのが、指の都合で曲目が
変更になった。
コンマスはキュッヒルだ。
1、4番
先日の2番同様、堂々たる演奏だ。おそらくコンマスの指示でウィーンフィル風の
ボーイング(ダウンダウンの多用)もあり、躍動感のある演奏だった。
慣れないボーイングでアンサンブルがやや乱れたところもあるが、
それを補ってあまりある迫力だった。特に3楽章の重厚さは
素晴らしく、日本のオケとは思えない厚みを感じた。
指揮者のドラマティックな曲作りも魅力的で、ドイツものとは
こうあるべきだと再認識した。
ただ最近はやりのさらりとした表面的な演奏が好みの人には受け入れがたいに
違いない。
2、1番
前半を聴いてだけで少々疲れたが、気を取り直して集中してい聴いた。
キュッヒルがいるだけで弦の響きだけでなく、オケ全体の厚みと音量が
増したような気がする。そしてあのボーイングにより活力あふれる演奏となった。
特筆すべきは2楽章、コンマスのソロが美しかった。ウィーンフィル現役時代は
ストラドを弾いていあたはずだが、今も同じなのだろうか?楽器は何であれ
彼の弾くソロは涙が出るほど美しかった。
エッシェンバッハとキュッヒルには頻繁に登場して欲しい。
ログインしてコメントを確認・投稿する