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2017年10月26日13:07

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説得力が足りなさ過ぎる

ネット上でさんざん言われていたことなのだけど、今回の野党各党の主張は「安倍一強を許さない」しか伝わってこなかった。
まず、「なぜ安倍(つまりは自民)政権が許せないのか」の具体的で論理的で説得力のある説明をすべきだった。
まれにその説明がされても、抽象的かつ妄想的で思考停止しているものばかり。
例えば「もりかけ問題」。疑わしいと言うのは十分に理解できる。だけどそれで国会審議を中断し、放棄させるほどの問題だったのかと言うと、単純に「疑わしい」だけで確たる証拠は出ていない。
あれだけ大騒ぎして「内部告発」と言っていた前川某氏だって、具体的な証拠も無く「忖度」なんて言葉を広めただけ。追求する野党も「疑われるのが悪い。否定するなら証拠を出せ」なんて。
一般的には、怪しいと疑うほうが、その根拠を示す必要があるのであって、そうじゃなければ「あいつは犯罪者に違いない。なぜなら見た目が怪しいから」なんてのがまかり通ってしまう。
隠蔽や隠滅があったかなかったは不明だけど、結局は証拠も無ければ違法行為も示されていない以上は、それはこれからも調べればいいことであり、選挙で与党を批判する材料足り得ない。

次に改憲についても。
以前、大騒ぎした「安全保障法案」の時もそうなのだけど、法案の全文を読んでいるのかと疑ってしまうほど極論に走って「戦争法案」だと騒いでた。
問題視された「集団的自衛権」だって、その法案にはどこにもその言葉は出てこない。
今後、改憲が行われるかもしれない内容でも、「9条を守れ」なんて言うとまるで9条が無くなるかのような印象だけど、自民党の改憲草案では「戦争の放棄」と「武力による解決の放棄」は記載されている。
じゃあ何が変わるのかって言うと、「軍備を持たない」となっている部分を「国家防衛のための軍備」を持つことを明記し、現在では憲法違反を疑われるが、事実的に存在し、絶対的に必要な「自衛隊(草案では国防軍)」を国として認めよう、と言うこと。
「国防軍」って名前は抵抗を感じるけど、無いものを作ろうって話ではなく、今存在し、巨額の予算を投入している自衛隊を日の当たる存在にしようってだけ。これがいきなり「徴兵制の復活」とか「他国への攻撃」って言うのは妄想がひどすぎる。
ただ、その他の改憲草案については野党もあまり取り上げていなかったんだけど、「これはどうなの?」ってのもあったけどね。「天皇を国家元首とする」とか。

そして経済政策。来年には消費税が10%になるが、消費税を上げなければならないってのは民主党だって政権時には認めてた。その前の選挙でも今回の選挙でも否定してたけどね。
確かに税金が増えるってのはありがたい話ではない。税金なんて低いほうが一般市民には良いに決まってる。
でも、必要ならば仕方が無い部分でもある。問題はそれをどう使うか、だと思う。
日本は少子高齢化の影響もあって、これまで「過剰な高齢者優遇政策」と言われてた。それをなんとなくだけど子供たち若い世代に使うお金を増やそうって方向にシフトしようとしていることは、少子化対策のひとつとしては全否定するような話ではない。
2年前に改正された相続税率だって、平均寿命が世界一で、比較的に高齢者から亡くなっていく日本においては、過剰な高齢者優遇の見直しとも取れなくも無い。
ただ野党側主張の問題は「増税の撤廃」とか「消費税の撤廃(これ、共産党が今でも言ってる)」とあるが、じゃあ税収を増やさないで(場合によっては減らして)何が出来るのかってことに言及がない。
立憲民主や維新が「国の予算を見直せば金は出てくる」と言ったのにはびっくりした。
民主党政権時に「埋蔵金が年間96兆ある」と言って、さんざん事業仕分けをしたけど、結局は出てはこなかった。子供手当ても高速道路無償化もガソリン税の対策も「なんでしたっけ? うふふ」と言ったのは政権をとった民主党自身だ。
つまりは結構カツカツだったのは元民主党議員はわかってるはずじゃないのかな。忘れたふりして同じようなことを言っても、結構国民のほうが覚えてるもんだったりする。

「議員定数削減が実現されてない」と言う話も、実際は10議席減った。これだって本当なら定数削減法案が出た時に無条件で賛成すべきなのに、理由をつけて反対してたのは誰?
個人的な意見を言えば議員定数は増やしたほうがいい。それだけ多様な意見を取込める。
ただし、今のような一党が過半数を取ってしまうような小選挙区&比例代表制ではダメで、昔の中選挙区制で一選挙区から複数の党から議員が選出されるほうが望ましい。
確かに当時は一票の格差問題が今より大きく、選挙区を広げると候補者が回りきれないと言う問題もあったけど、ネットやTVの活用が広まった現在では候補者の主張も本人の演説を生で見なくたって良い時代になった。
議員定数が増えて問題なのは議員歳費がかさむってことなんだから、数を減らして帳尻を合わせるより、一人当たりの歳費を減らせばいいじゃんか。
10人の議員定数を減らしたことで節約できた歳費は2%強。だったら議員歳費を5%減らせば、定数は23人減らしたのと同じ削減効果がある。そして一人当たりの削減額は、衆議院が年間2200万だから110万。それでも2090万ももらえる。10%減らしたっていいぐらいだ。そうすれば46議席削減と同じ。

今回、リベラルはじめとする野党が敗退した理由は、国民が明確に持ってる不安や不満に対して、漠然とした主張でしか答えなかったことにある。国民は「どうなるかわからない改革」よりも、「今の安定を継続」することを選んだからだと思う。
北朝鮮問題、中国の台頭、韓国の反日など、外患が明確な不安となっている時に、進むべき方向性を間違ってる(ように思える)主張は受け入れがたかったんだと思う。それこそ「もりかけ」なんてもういいから、もっと大事なことを審議してくれ、と。
今は政党間で足の引っ張り合いをしてる場合じゃない。


■ネトウヨよりもタチが悪い。自民圧勝を招いた自称リベラルの矛盾
(まぐまぐニュース! - 10月25日 21:11)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=240&from=diary&id=4830017
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