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2017年10月21日02:52

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ラヴェル マ・メール・ロワ

モーリス・ラヴェル作曲
バレエ音楽「マ・メール・ロワ」全曲
アンドレ・クリュイタンス指揮
パリ音楽院管弦楽団


かんち自身の解説

もう、この作品はベタすぎると思うんですが、あえて持ってきました。

音源もよく知られているものですしね。でも、こういった宗教作品を書いた人たちの中に並べたら、どんな印象になるのだろうと、その点でもあえて持ってきたのでした。バッハの荘厳なオルガン作品のあとに聴けば、清涼剤となりますし。

とは言え、ラ・メール・ロワはバレエ音楽ですから、じつはバッハと全く無関係とは言えないと私は思っているんです。なぜなら、バッハはカンタータにも舞曲を数多く取り入れた作曲家だったからです。

踊ることは、人類の歴史において、どの民族においても古くから存在する、実は伝統的な文化です。それが保守的なものなのか、或は三代目JSoulBrothersのようなダンスなのかというだけでしかありません。踊ることは、人類の偉大な遺産、そして伝統です。

バッハがカンタータという宗教作品で使った舞曲が、印象派の時代の世俗曲では、芸術作品へ昇華させるという作業によって、私たちにとって「偉大な存在」になったと言えるでしょう。かといってラヴェルは構えることなく、楽しい作品に仕上げています。

この超有名作品を、同時鑑賞会でも何度か取り上げられている作品を、「バッハからの舞曲の伝統」という側面で聴いた時、私たちに何が去来するのかを想像しながら聴くのも、面白いと思います。


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『マ・メール・ロワ』(仏: Ma Mère l'Oye)は、モーリス・ラヴェルが「マザー・グース」を題材にして作曲したピアノ四手連弾の組曲。また、それをベースとした管弦楽組曲およびバレエ音楽。

バレエ版
テアトル・デザール(芸術劇場)の支配人、ジャック・ルーシェ(Jacques Rouché)からの依頼により、1911年から翌1912年初頭にかけて編曲。曲順を入れ替え、新たな曲(前奏曲、紡車の踊り、複数の間奏曲)を付け加える形で編曲された。初演は1912年1月28日、ラヴェル自身の台本、ジャンヌ・ユガール夫人の振付、ガブリエル・グロヴレーズの指揮による。バレエ版は依頼主のジャック・ルーシェに献呈された。
前奏曲(Prélude)
(間奏)
第1場 紡車の踊りと情景(Danse du rouet et scène)
「眠れる森の美女」の情景
第2場 眠れる森の美女のパヴァーヌ(Pavane de la belle au bois dormant)
(間奏)
第3場 美女と野獣の対話(Les entretiens de la belle et de la bête)
(間奏)
第4場 親指小僧(Petit Poucet)
(間奏)
第5場 パゴダの女王レドロネット(Laideronette, impératrice des pagodes)
(間奏)
終曲 妖精の園(Le jardin féerique)
演奏時間は約27分。
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