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2017年10月19日22:11

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★◆ 2◎ 物語を考えてみた ◎ (第1802回)

1に続く
暇なときにでも、読んで頂けると幸いです
良ければ「イイネ」や「コメント」等をして頂けるとありがたいです(^_^)

※いつもよりダメですので編集する気にはなれませんでした
※素人が書いてます

タイトル「迷惑な家出」

――

理由は単純
ミラは会った時に「会えて良かったわね」とか「世界を変える」とか言っていたが、あれはまるっきりの嘘
本当は、お父さんのドルビーに正論で怒られ、反論できずに天界から地上に降りてきて、たまたま出会った私の家にやって来たという
要はただの家出だ

全く、はた迷惑な家族である…

と、まぁ…
色々と思ったが、彼らの事情は分かった
ただ、あらためて現実を頭に情報を入れると混乱してしまう

そんな頭を抱えたくなる状況で、ふとミラを見ると、動けないので表情は変わっていなかったが、家出がバレて恥ずかしいのだろう
熱気を感じた

『あの…ミラのお父さん。そろそろ、娘さんを解放してあげたらどうですか…?』
『うん? あぁ…そうだな』

ドルビーは少し嫌そうな表情をしながら、魔力拘束を解いた
ミラは静かに姿勢を整えて、私の事を見つめてきた
多分、恥ずかしさのあまり、何を言いたいのかが分からないのだろう
私は『座ったら?』とコタツ布団を触りながら言うと、ミラは何も言わずに座った

『で、確認なんですけど…。ドルビーさんはミラを連れ戻しに来たんですか?』
『そうだ。連れ戻さなくては…』
『私は帰らないわよ!』
『お前…』
『いいじゃないの! 私の勝ってでしょ!』
『また、そうやって…!』

予想はしていたが、言い合いが始まった
そのケンカは、まるで親子ケンカみたいで、神様も人間みたいな事をするんだなと思いながら私は見ていた

結局、ドルビーはミラを説得しようとしたが、火に油を注がれたような彼女はそれを拒否
どこか行こうとした彼女をドルビーはまた硬直させた

『ドルビーさん。気持ちは分かりますが、固まらせてどうされるんですか?』
『う〜ん…』

ドルビーは少し考えて、ミラに聞こえないところで話したいと、私を廊下に呼んだ

少し嫌な予感がする…

彼に着いていくと、彼はなんと、娘を説得してもらえませんか?と言ってきた

実に面倒臭い…

『断れないですか?』

そう言うと、ドルビーは『助けてくれたら願い事を1つ叶えよう』と交換条件を出してきた

願い事か…
今さら願い事なんて、ね…
なんで、全てを諦めた後にそんな事を言われなきゃいけないのか…

『分かりました。手伝いますよ。ただ、願い事はいいです。今の私にはありませんから』
『い、いいのか?』
『はい。それに、早く帰ってほしいんです。明日から仕事なので』
『わ、分かった』
『じゃあ、私が相手をしますから、ドルビーさんは帰っていてください。いたらケンカになりますから』
『そうか。分かった』
『あ。硬直は解いてくださいね』
『そうだな』

ドルビーはミラの硬直を解いて、瞬間移動で消えるように帰った

さてと…早く終わらせますか

私は部屋に入る
すると、静かに私を見ていた

『帰ったの?』
『うん』

コタツに入る

『なぁ、ミラ』
『何よ?』
『単刀直入に聞くが、何で帰りたくないんだよ?』
『……彼氏がいるの。でも、それをお父さんが認めてくれなくて…』

それで家出かよ…

『なるほどね…。その彼氏って、どんなヤツなの?』
『優しくて、マメで、カッコ良い人なの!』

そう嬉しそうに話す彼女
しかし、私はその男に嫌悪感を抱いた
実は過去に、私の女友達が似たような男に浮気をされたからである

『その男は大丈夫か?』
『何がよ?』
『浮気癖があるんじゃないの?』
『そんな訳が無いわよ!?』
『本当? 怪しいところはないの?』
『無い!と思う…』
『容姿が分かる者ってある?』
『あるけど…』

ミラはポケットから写真を取り出す

女神も写真を持ってるんだ…

その写真を見ると、確かにミラの言う通りのイケメンの男性が写っている
多分、彼も神様の類いだろう
しかし、いかにも浮気しそうな顔である
『う〜ん…』

てか、この顔どこかで…
あっ!
コイツ、知ってる
友達に浮気したヤツだ

『なぁ、コイツって、スゴい口説くの上手いだろ?』
『えっ…? どうだろう…。よく、好きだと言ってくれるけど…』
『やっぱり。じゃあ、よく女の子と話していない?』
『最近は、私が注意したら話さなくなったよ』
『話していたんだね。じゃあ、今は何してるの?』
『今は、仕事だって言ってたけど…』
『本当かな? ちょっと連絡してみ?』
『だ、大丈夫よ…。きっと彼は…』

そう言うミラだったが、私の無言の視線に耐えきれず、彼女は不安と戸惑いを合わせたような様子で、携帯らしき物を取り出し、彼氏に連絡を取り始めた
長い沈黙が部屋を支配する
それに耐えきれなくなった時、彼氏が連絡に出た

ミラは『もしもし!』と楽しそうに話を始めたのだが、急に表情が変化した
どうやら、電話から女の子の声が聞こえたようだ
当然、驚く彼女
追求しようとした彼女だったが、彼氏は連絡を切った

無言になるミラ
そんな彼女に私は諭すように言う

『お父さんはダメな男だって気づいていたんだよ』
『……』
『どう? お父さんの事も少しは分かってあげたら?』

ミラは私の言葉で納得をしたくないのか、ふてくされている

『まぁ、納得はしなくても良いけど。一度、帰って話し合ってみたら?』
『……』
『な?』
『…分かったわよ!』

それから少し一悶着があったが、帰る事を認めてくれた

その間際、彼女は質問してきた

『そういえば、気になっていたんだけど…』
『何を?』
『アナタ、どこかで会ったこと無い?』

こういう女は面倒だ…

『ある訳ないでしょ。天界と人類だよ?』
『そうよね。ゴメンね。変なことを聞いて。それじゃあね』
『おう』

手を振る私に同じように応えながらミラは消えた

はぁ…疲れた…

大きくため息を吐く私

二度と来るなよ
俺はもう天界とは関係ないのだからさ…
さて、仕事に行く準備をしよう
明日は忙しいぞ

―――
どうも僕です( ̄∀ ̄)

今回は、とある人のところに来た女神との一悶着を書いてみました
笑えるような話になったらと思っていたのですが、どうなんだろう?




次回も読んで頂けたら幸いです(≧≦)

―――


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