ボブ・カワカミの旅10

Have a good flight　






　　　　〄



飛行機というのは離陸し、高度10万メートルで一度笑う。

「（ポーン）当機は笑いの準備に入ります」

アナウンスが入るとみんな緊張し始める。

私も笑いに関してのあらゆる準備をすすめる。




そして笑いをむかえる。


気流が変わると、すぐに笑いの時間だ。





笑いが終わったあとに、機内食が回ってくる。

機内食はぐるぐるぐるぐる回ってくるので、大変取りにくい。

私が少し止めてもらっていいですか、という意味の言葉を話すと、

CAさんは多少回転を和らげてくれる。


機内食を正しく手に取れるのは5人に1人がいいところだ。

そして手に取れたら、おいしい。

ドリンクもぐるぐる回ってるが、これは比較的取りやすい。



　　　　　　　〄



眠りから覚めると、機内には大きなスクリーンがあらわれて、

映画の上映会が始まっている。　リトルダンサーだ。



「当機は着陸の準備に入ります」





およそ10分程で無事に着陸する。ここでも多少笑う。

陸が見えて来たらみんなで拍手する。





飛行機はみんなで乗り越えていかなければならない。

一人でもかけたらフライトは成り立たないのだ。




【明日のラッキー星回り】

　　やぎ座


事実は小説よりも奇なり。