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2017年10月12日09:58

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図書館のせいにしなくても〜ニュースから

短大で図書館学・・・ってもう30年も前の話だけど。当時の先生は、「文庫本は本ではありません」って言い切った。もちろん、「図書館に置ける本」という意味での発言だ。確かに文庫本は軽くて持ち運びには便利だが、図書館での貸出し目的にするには、破損しやすく、どちらかといえば不向きだと思っていた。

約30年後、もう一度図書館学を学んだ。こちらの図書館には文庫本も置いている。でも表紙に暑い紙を張り直して補強してあったり、そこまでしていなくても、透明のテープで表紙と裏表紙を補強している。それでもハードカバーほど頑強ではないので、破損しやすい。貸し出し率の大きい図書であれば、破損したら買い替えとなる。ハードカバーより購入回数が多いことや修繕にかかる費用を考えれば、文庫本でも費用は嵩む。でも持ち歩き易さを考えると、やはり文庫本の方が貸し出しされやすい。

このごろは、電子書籍の貸し出しが伸びているそうだ。長期休暇にタブレットやノートパソコンを持っていく人も増えた。私はタブレットと電子書籍リーダーを・・・前者は漫画用、後者を小説用に分けている。

文庫本というか、書籍の売り上げ減少を図書館のせいにするより、もっと電子書籍を増やすなり、時代にあった対応をする方が先では? 新聞だって印刷版を廃止するところが多くなったのだし。図書館で借りて読んで本当に面白いと思った本は、自分の手元に置いておきたいから、購入すると思うけどなぁ。電子版があれば、今の私は迷わず印刷版より電子版を選ぶ。置き場所を考えなくていいし、このごろは文庫本の文字を小さいと感じるようになった。白黒版のリーダーだとタブレットほど目は疲れないし、文字の大きさも調節できて便利だと感じている。



■文庫本「図書館貸し出し中止を」 文芸春秋社長が要請へ
(朝日新聞デジタル - 10月12日 05:12)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4808553

(記事本文)
 売り上げ減少が続く文庫本について図書館での貸し出し中止を文芸春秋の松井清人社長が要請することが分かった。貸出数の4分の1を文庫が占める地域もあるなどと実情を示し、13日の全国図書館大会で市場縮小の要因の一つと訴える。

 2015年の同大会でも新潮社の佐藤隆信社長がベストセラーの複数購入を出版不況の一因と主張。その後、図書館側が「因果関係を示すデータはない」と反論し、議論は平行線をたどった。今回は文庫に焦点を絞って問題提起する。

 出版社側の調べでは、文庫本の貸し出し実績を公表していた東京都内の3区1市で、15年度、荒川区は一般書の26%を文庫が占めた。ほかの区市では新書も合わせた統計で2割前後に上った。松井氏は「文庫は自分で買うという空気が醸成されることが重要」と訴え、一石を投じる。
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