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2017年10月08日23:20

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オケ練のあとに新響

本日はオケ練がありました。
アンコールの練習の時にトライアングルをやろうと思って持って行ったらビーターを忘れてどうしようかと思ったらアンコールの練習自体がなくなってホッと。
ただ歩くとチャラチャラうるさい音がげっそりなのでコインロッカーに預けた

オケ練のあとは下記の演奏会を聴きました。

○新響第239回演奏会
開演:2017年10月8日(日)14時
会場:東京芸術劇場コンサートホール
曲目:
早坂文雄/左方の舞と右方の舞
黛敏郎/曼荼羅交響曲
ホルスト/組曲「惑星」
女声合唱:栗友会合唱団
管弦楽:新交響楽団
指揮:湯浅卓雄

マイミクのくらっち様のご招待。
日本人作曲家の録音を多く残していてイギリスのBBCや北アイルランドのアルスター管弦楽団との仕事も多い湯浅卓雄さんならでは!の演目。

早坂文雄/左方の舞と右方の舞
3年前の東響(準メルクル)以来。
同じ曲とは思えないくらい違った演奏。どちらも良い!
東響の演奏は非常に洗練されつくしていてかつ左方と右方にかなり注力した感じを持ったが、今日の新響の演奏は少し和風なテイストを感じた。舞に注力したかな。東響の時はミューザ川崎の左翼後方の座席で聴いたけれど今日は1階正面やや前という素晴らしい席で、なんとなく両翼の舞を聴けた感じ 初っ端の和風音律よりも左右の舞の舞分けこそが和風のテイスト!最後に左右一体となって押し寄せてくるのもなんかセリみたいだった。

黛敏郎/曼荼羅交響曲
ついに初めて聴くことになった曼荼羅。
配置も特異(右写真)。
これ、多くの友達も言っていたけれど、音源では良さが今一つだった。(涅槃交響曲は音源でもある程度良さは解る。)つまり、音響がどよーんとしていた。
本日生で聴いて、その音響がどどーんと押し寄せてきた。目の前にピアノとハープとチェレスタがあって、まずこの音が良く聴こえる。そして後方の打楽器群からくる金属製の音が刺すようでもあり、キン(沙羅)の音が包むような折伏するようなものであり、それでいて実は骨格はストラヴィンスキー的な旋律と構成だったりする 確かに西洋音楽には無い日本の和の響きの追求ではあると思うが、黛の才気が立ちすぎていて響きよりも音楽そのものが面白い。
アマチュアでよくやったと言うべきなのか、アマチュアでしかできなかったと言うべきなのか。とにかく和のテイストよりも作曲者の才を感じさせるその演奏や良し。

ホルスト/組曲「惑星」
いやー、これが惑星だ!という惑星だったわ。
まず火星が、最近洗練された演奏が多いと感じていて(それはそれで良いのだけれど)今日のは音響の巨大な塊が堰を切った洪水のように自分のところに押し寄せてその音圧に抗しきれないほどの大暴風を喚起してまさに火星の表面を吹く嵐のようだ。(ここでは作曲の原意の占星術的解釈は置いておくとしよう…)聴いた席が1階正面やや前ということもあってか、音塊が暴風過ぎてやや分離が悪いような気もしましたが、しかしこれほどの圧力であるならばそれも許容されよう。その1階正面やや前の席であることが次の金星で考えうる最高の音の分解能をもってまさに宵の明星の感冴え冴えとして言いようもない。その音の分離さ加減は次の水星でさらに飛翔、木星に続く。
木星の前後段が素晴らしい冴えた響きの中の有名な中間部が思わず落涙を禁じ得ない温もり。土星も老いと言っているが冴えて輪の中に浮かんでいる。
じゅ。の一番好きな天王星はまさに最高の管弦楽の盛り上がりで、デュカス的を超えてマーラー的だった。すばらしい。
海王星は、わずかに開いた扉から栗友会の女声がまさに「上へ下へと漂いながら」流れてくる。冷え冷えとした冴えた歌声が人の心を温かくさせるというアンビヴァレント。新しい惑星像だ。

こうして聴いてくると、湯浅卓雄さんの脳裏の中では日本音楽と英国音楽という枠付けは些末なことで、この冴えと温もりは素材はどうあれ人に伝わるはずだと信じたものはその信念に基づく演奏をするということなのだろう そういう意味では本日の選曲は邦人作曲家の録音とイギリスの管弦楽団駆使というのに留まらずこの冴えと温もりを伝えるのに好適だったとも思える
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