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2017年10月04日20:33

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ラブ・ストーリーはユーフォニアムで

映画感想(ネタバレ有)

『劇場版』

1期に続き2期も総集編の劇場化が決まったユーフォ。
来年にはスピンオフやら続編やらの映画も決まっているし水面下で人気を維持しているようだ。
描写がかなりリアルだから実際に吹奏楽をやっている人達の人気がかなりありそう。
この作品に触発されて吹奏楽始めた人もいるらしいし。


総集編という事で新作パートがどれくらいあるのかが注目ポイントだったがかなりの量あって驚いた。
てかそれ以前に総集編のはずなのに前半の希美事変がオールカットされてるだと!?
いきなり関西大会から始まった時は「えっ!?あれ!?」ってなった。

キービジュで久美子とあすかがクローズアップされていたので二人のやりとりがメインになるんだろうとは予想していたが蓋を開けてみたら二人のラブ・ストーリーだった。
TV版から二人のやりとりシーンを余す所なく抽出し、足りない所を新作パートで補う形だった。

二人が思いっきりフィーチャーされているのでそれ以外のキャラの出番は全体的にかなり少ない。
個人的には3年生3人のやりとりや部長が逞しくなっていくシーンがカットされてなくて良かった。


上映前に1年生チームによる謎のショートムービーとフォトショタイムがあった。
そのシーンで撮られた写真がまさかの制限付だが撮影OKという!!
折角なので撮りました。
フォト

今回初の2階席での鑑賞でちょうどスクリーンが真正面に来て非常に見やすい位置だったので写真もベストポジションで撮れた。

このショートムービーは3週に渡って週替わりで上映されるらしい。
この後は2年生,3年生と続く。
非常に気になるが流石に3回も見る余裕はない・・・。



冒頭から新作パートで始まる。
幼少期のあすかが父親から届けられたユーフォを開封するシーンだった。
TV版では荷物が届いた所だけしかやっていなかったのでここで補間された。
ユーフォに同封されていたノート、手紙、そしてチラシ。
このチラシには金と銀のユーフォの写真が載っていた、あすかが持つのは銀、久美子が持つのは金、まさかのこの時点でラブ・ストーリーは始まっていた。
あすかが久美子にやたら絡んでいたのは単に同じユーフォ奏者だからってだけじゃなかったんだろう。
ユーフォっぽい人を見つけただけではなく金のユーフォを演奏してくれる人を見つけたってのも含まれていたんだろう。

にしても幼少期のあすかの顔が今と全く同じで笑ったww
あのままだと単なるミニマム化したようにしか見えないので髪型ちょっと変えるとかしてもうちょっと差別化して欲しかった。


学際のシーンにも追加シーンがあった。
体育館脇で待機している時に久美子とあすかのやりとりがあった。
ここであすかは久美子に「ユーフォ好き?」と聞く、これがこの作品のキー台詞となる。
この時点では久美子は答えられなかった。


合宿のシーンは希美とみぞれがメイン故にかなりカットされてた。
代わりに合宿での練習シーンが追加されていた、課題曲と自由曲をほぼぶっ通しで10回演奏するという超体育会系の練習してた・・・。


駅ビルコンサート,あすかの退部騒動,大前家の騒動はTV版のまんまだったかな。
TV版でもそうだったが何回見ても校舎裏での久美子の激白シーンは素晴らしいの一言。
黒沢ともよの演技が神がかり過ぎた、血縁関係はなくとも『世界の黒沢』を名乗るに相応しい演技だった。


全国大会では前作に引き続き『三日月の舞』の演奏がフルで流れた。
あすかが審査員席を見て少し目を潤ませるシーンが見所。

大会後久美子が姉と会ってきた後にあすかと二人で会うシーンが追加された。
ここで再びあすかがユーフォが好きか?と聞いてくる、そして久美子ははっきりと「好きです!」と答える。
幼少期に姉に憧れて吹奏楽を始め
中学時代はその場の流れでユーフォをやる事になり
高校に入って中学時代ユーフォをやっていたという理由だけでユーフォを継続した。
ここまで久美子は憧れやなんとなくで続けてきたがここに来て遂に真に自分の意思でユーフォをやると決めた瞬間だったと思う。


卒部会や卒業式での久美子の告白はTV版のまま。
告白シーンで終わりかと思ったらまさかの河原でのあすかのユーフォ演奏がここに挿入されただと!!??
重要シーンの一つである河原での演奏が何故かカットされていたので不満点としてあげようと思っていたらここにもってくるとは・・・、なんてにくい演出!!!

演奏後再び卒業式のシーンに戻り久美子がノートを広げて曲のタイトルが『響け!ユーフォニアム』であった事に感銘して終わる。


そいうや後でTV版調べたら時系列が変わってた。
TV版では合宿→関西大会→文化祭だったが劇場版では関西大会→文化祭→合宿になってた。
おそらく合宿は希美とみぞれがメインだが早朝の久美子とあすかのシーンを使いたいから時系列移動させたんだと予想。
希美とみぞれの話オールカットすればどこにでも差し込めるからね。


前作の時もそうだったけどこの作品見てるとほんと学生時代適当に部活やってきた事を悔やまずにはいられない。
特待生でもない限り成績には直接関係ないから本気でやる事に尻込みしてしまいがちだが『全身全霊で取り組む』という行為そのものが自身の糧になる事を早くに気づくべきだった。
まぁ俺の場合は諸々の事情があるから余計に気付く機会がなかったからあれだが・・・。

『人生何度でもやり直せる』なんてよく言われるけどやり直せない事も必ずある。
特に『子供時代』は絶対にやり直せない。

この作品は『一つ一つの行動にちゃんと意味を持たせる』事の大切さを教えてくれる素晴らしい作品。
なので是非見る事を勧める。


上映後来年公開のスピンオフの予告があったが予告やHP見る限り全くもってユーフォの作品と関係なさそうなんだがwww
とりあえず続報を待つしかない。
続編に関しては今の所何も出てない。


さてこうやって水面下で人気を維持していると迫ってくるのが『実写化』
ファンタジー要素一切ないので実写化の中ではやり易い。

今まで他作品に関しては基本スルーしてきたが今回ばかりは断固反対!!!
やるって言うものならガチで抗議活動に参加する!

久美子の「上手くなりない!」と泣き叫びながら疾走するシーンと体育館裏での激白シーンは実写じゃ絶対再現不可能。
あすかに関してもあの複雑極まりない人間性は絶対再現不可能。
他もアニメ絵だからこそ必死さや感動が伝わるのであって実写で再現したら何もかも中途半端になる。
何より実写化は演技力よりも人気を重視してるから約束された駄作となり作品にヘドロを塗る事になる。
京アニ、実写化の話上がっても断固拒否してくれよ!!

実写化するくらいならこの作品の演奏担当であるフレッシュマン・ウィンド・アンサンブルのドキュメンタリー映画をやれ。
そっちの方が遥かに見応えあるし俺も見に行く。
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