これもまた「監獄実験」の、長期的効能(皮肉)か

■小籔千豊が教師の権利に持論　「職員室呼び出してボッコボコ」に賛否両論の声
(しらべぇ - 10月03日 18:52)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=202&from=diary&id=4795945

　「正当防衛」であれば、それを「教師にのみ権利をみとめない」という人は、ほとんどいないだろう。
そうではなく、みずから積極的にふるう暴力としての「体罰」を容認する人というのは、「自分は常に正しい側で、暴力を振るう側である」前提でのみ考えているのではないか。
　
とにもかくにも「学校」「教育」という場面が、その外の常識を無視させる力をもつことを、人はもうすこし意識したほうがよい。
それとセットである「子供」「児童」という概念が、外挿された「理念」であるということも。
「かよわく、守るべき存在」との意識が、「生意気だから殴ってよい」へと容易く転移する。



イヌやネコを殴って躾ける人はいないというのに。

母は教師だったが、生徒に体罰はふるっていない。
一方、自分は何度か叩かれた。
「なるほど、彼女は怒っているのだな」と感じ、暴力への怖れは抱いたけれど、
それが「自分の行為への反省」へ直結するというものではない。
暴力は、あくまで「振るう側の捌け口」以外ではない。
しかしながら、誰しも自分を「鬱憤晴らしで弱い者をいたぶるやつ」とは思いたくないものだから、
「正義面」をするのだ。