どんな判断だ。金をドブに捨てる気か。
けものフレンズからたつき監督を外す意図ってのがよくわからない。
2期に向けて、予算がたくさん出てるのだろうなというのは想像がつく。
中には2期はコスト半減なんて例も少なくないそうだが、さすがにけものフレンズの人気は特異な例だから増えてるはず。
ポジティブな変化として考えられるのは、深夜枠から朝や夕方のキッズないしはファミリー向けの時間帯への移動と、4クールなど、長期にわたる放送になるケース。
恐らくこれだとたつき監督では難しい。
ネガティブな変化として考えられるのは、萌えアニメ化。
これもたつき監督では難しい。
エロエロな仕草をさせて、キャラソンをバンバン出して、百合百合したカップリングを押して、1期で人気の出たキャラをガンガン出して、エモーショナルな雰囲気に仕上げる。
まぁSHIROBAKOの声優会議で、例の3人の意見がまかり通っちゃうように裏工作が済んでる感じの世界線ですよね。
元より日本企業の悪い所として、与えられた予算を用いてより多くの利益を生み出すコンテンツを作るのではなく、決められた予算のうち、いかに自分の取り分が多くなるかに躍起になる側面がある。
創作活動がこんなつまらない馬鹿どもに潰されてきた過去は枚挙にいとまがないので、これ程たつき監督が外れる事に対する危惧が多いのであろう。
多くの人が言ってるけど、私も同様に、けものフレンズが好きなのではなく、たつき監督が手掛けたけものフレンズが好きだ。
少数精鋭が生き、作品全体に一貫した流れが有ったのがまず良かった。
「●話までにヒトという単語を●回出す」みたいな計画性なんかは、意外に難しい。
私は白箱が好きだけど、本田さんのお菓子作りについて矢野さんが二度驚くのは擁護出来ないし。
あとは、少数精鋭だから修正までのフットワークが軽く、アイデアを詰め込められる点も優れている。
1話の木登りにしても入れるかどうかで苦心したようだが、結局入れた事で象徴的な仕上がりになった。
普通なら絶対外したままだ。
また、会話の独特なセンスが大変に良かった。
英語字幕付きのを見ればわかるが、ほとんど中学生レベルの英語で物語が成立している。
なのに、けもフレ節のようなものが出来てる。
ラノベアニメだと、不自然な口癖でもって個性をつけるが、そんなその場しのぎのワザに頼らずとも個性が生まれるというのは稀有な事例である。
キャラクターを描く際には、ネガティブな感情を与えてやる事で、そのキャラに深みを与えられると信じてこれまで数多くのクリエイターが時間を費やしてきたが、
けものフレンズにおいて、ネガティブな感情は8話でしか出しておらず、それでもキャラクターがイキイキと魅力的に仕上がったっていうのは、本当にすごい事なんだと言いたい。
無論、動物が原作というのもかなり大きく、それを活かせたのはたつき監督の生い立ちや感受性があってこそ。
しかも、たつき監督、アニメが終わってからもチョイチョイ映像作品をぶっこむほどサービス精神豊富だし、こんなにファンを喜ばせる人にそりゃあ誰もが肩入れするってものですよ。
漫画の実写化問題もあるけどさ、
「凄いものは凄い人にしか評価できない」
というのは絶対の真理なんだから、スポンサーは黙って現場に任せてやってはくれないか。
アニメ『けものフレンズ』たつき監督が“降板”発表 ファンに動揺広がる
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=4783029
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