開封の儀、ほぼ日手帳カバー編。

どせいさんフェイクレザーと、マジカント。あとどせいさんパスケース。想像通りではあるけど、フェイクレザーがビニール丸出し質感だなー。先週のオバコレファミコンバッグが高くて質感あっただけに落差がね…。まぁ安物故に少々傷んでも平気なのは良い点。
　マジカントの方は、ウィークリー版のがデザイン良かったんだよなぁ。残念。と言うか良いデザインだったのはサターンバレーまでかな、それもカバーとしてデザインした良さじゃなく、既にゲーム中で完成されてたもんだし。こういうのでデザイナーの個性も押し付けてこないような、でもセンスを感じるような良いデザインって誰もやれないのかな、と思う。
　ちなみに写真の背景はオバコレ基盤パーカーのバックプリント。


「ブリッツ」ステイサム。
　世間に叩かれてる警察組織の跳ねっ返りな役。音楽とかテンポ良くて映像はスタイリッシュ。冴えない状況で起こる警官殺し。冴えない相方と組んで犯人捜しをするが…。なかなか引き込まれる。にしても、いつもよりおしゃべりでガラ悪くてデリカシーが無いステイサム。
　嫁を亡くして退職を促される老練が、上司を脅したあと「肩書きは要らない。デスクも要らない。仕事もしない」「いや、働けよ、とっとと行って事件を解決しろ」と送り出されるシーンに漏れそうなくらいシビれた。まぁすぐ殺されるんですけど。しかし、人物をキモく撮るのが上手いなぁ。ステイサムですら若干キモい。
　で、最後まで見たら、あまりにズタボロにされた犯人に若干同情しちゃうまである。いやクソ野郎だから殺されて当然だけど、ほぼ全員クソ野郎。面白かった。


「プラトーン」ベトナム戦争。
　キッツい。殺されるのより殺すのがキツい。30年前の作品でチャーリーシーン主演。ジョニーデップも出てるみたいだけど、どれだ。銃撃シーンなんかは、今となっては「プライベート・ライアン」と比べたら見劣りするけど、鬱蒼としたロケーションは、こりゃ枯葉剤使用も不可避か、と思わせられるし、その環境で過ごす生々しさもある。仲間割れもだけど、敵の罠で味方同士で撃ち合いになってたり本当に泥沼。悲惨。今まで観た中で反戦映画としてはこれが一番かも。あ、でも何すかこの最後の方の爆撃シーンは、割と酷い。


「あん」樹木希林と永瀬正敏。
　これ、日本映画つーか日本作品特有の緊張感、好きかも。独特の安心感の無さつーか。いや作品クォリティの安心感とかじゃなくて、永瀬のピリピリした感じ。顔がちょっと老けてたるんで大森南朋みたいになってるんだけど、やっぱカッコイイなぁ。いやそも大森南朋も顔良いけど。樹木希林のえも言われぬ婆っぷりも凄い。
　でも日本映画にありがちな、ボソボソ喋りで聞き取れないってのがないのは嬉しい。あれほんと聞こえなくて嫌なんす。
　永瀬店長が休んだ日、バイト樹木希林が勝手に店やっちゃってその後店長も知るけど咎めもしない、そんな日々も大袈裟じゃなく描かれていてニヤニヤしてしまう。家政婦悦子出てるし。
　ちょっともう後半は泣かせっぱなし。で、エンドロールになんか聴き覚えのあるイントロが…。秦基博。どら焼き嫌いなんだけど、悪くないかもなぁ。話としては、ほんとに淡々としてるだけなんだけど、ちょっと冷静になってから感想書いた方が良いかも知れない、というくらいには沁みた。浅田美代子の悪い人じゃないんだけど嫌なおばさんぷりも上手いし。


「ラストミッション」ケビン・コスナー。
　色やばい。「リボルバー」みたいに、各シーンで色がバキッと決まってる。最初の銃撃シーンからカッコ良すぎて笑う。ベテランでバケモノの不可解とも思える、強さにすら見えない制圧力。そんなクソかっこいいおっさんが、二人の女に振り回されまくる。しかしダンディ。そしてダーティ。暗殺こなしつつ、娘とのデートの約束に急ぐ。自分が殺されそうな時の反撃と、娘の夜遊びの現場を探すテンションが同じ。どちらも切実なのだ。いやむしろそっちの方が大事。娘からの着メロで暗殺や拷問邪魔されまくるがプライオリティは当然娘のが上だ。
　自転車乗れないのくだりで身につまされる。いや私と一緒にすんな、だが。その後の会計士襲撃も、子供の感想「スゴイ！」に完全同意。エヴァみたいなカラーリングの自転車活躍し過ぎ。
　色々やってるうちに、赤の他人の出産に初立ち合い。感動、そして情も移ったり。ってそんなんしてる場合ちゃうがな、とツッコみたくなる。面白すぎ。これもう半分以上コメディつーかギャグ映画じゃねぇか。爬虫類みたいな禿頭の男も良い。が、途中が面白すぎただけにオチ弱い。


「羅生門」勿論クロサワでミフネの白黒。
　八割寝ながら見てました。結局は新しい作品のが楽しめると思い知る。つーかこれ、なんか天海祐希でリメイクされてた気がするが、別タイトルだっけかな。
　今週はこれ以外全部当たりだった。寝てたとは言えクロサワ映画をハズレとか言っちゃう素人以下の感性よ。あ、でも上で反戦映画つったけど、今「八月の狂詩曲」見たらどうだろうな。記憶内ではかなり好きなんだけど。