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2017年09月23日22:36

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千島想へば。

■北方領土、初の空路墓参=元島民ら70人、急きょ現地泊
(時事通信社 - 09月23日 19:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4780146

日本列島の北東と南西を守るように連なる両翼とも云うべき島々、その片翼である千島列島がソ連に盗られて72年の月日が流れようとしています。対応がさらに遅ければ北海道も半分持って行かれる所だった訳ですが、邦人アイヌ人問わず故郷を失った方々の悲しみは如何にぞと思います

さて私は長年の趣味で蓄音器時代のレコードを沢山集めておりますが、手元のストックを捲っていたら松平晃(1911~~1961)歌唱の「千島想へば」という曲が出て来ました。これは新民謡とありまして、藤本二三吉の歌う「北海甚句」の裏にカップリングされています。「月月火水木金金」「轟沈」「憧れのハワイ航路」「赤いランプの終列車」等を書いた江口夜詩(1903~~1978)の作曲ですが、洋風歌謡曲を得意とした彼には珍しい民謡調のメロディです。スローテンポの長閑な編曲で、川本晴朗の吹くシミジミとした尺八が霧や靄が立ち込める千島の海を現しております鯨

作詞は函館の新聞社に勤務の後に詩人になった高橋掬太郎、三番の歌詞"何故に国後、近そうで遠い…"は、戦後の姿を予見しているようです。樺太や朝鮮に台湾、満州や南洋をテーマにした御当地ソングは戦前期に沢山出ましたが、千島を歌った楽曲はそう多くは無かったと思います。果たしてどれだけの人が覚えておいでなのでしょうか…。レコードは昭和9年秋に発売されました
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