今日の出来事：１１８０年−源平合戦：衣笠城合戦、１５６７年−稲葉山城の戦い：稲葉山城が落城、岐阜城と改称、１５７５年−大光寺城の戦い、１８６８年−北越戊辰戦争：三条攻防戦、弥彦陥落・三根山藩降伏、１８９４年−日清戦争：黄海海戦、１９４５年−枕崎台風が鹿児島県枕崎市付近に上陸、日本列島を縦断し、死者行方不明者３７５６人、１９４５年-瑞穂村開拓団集団自決発生、１９６４年−東京モノレールが開業、日本初の旅客用モノレール
今日は、源平合戦：衣笠城合戦です。源頼朝の挙兵に対し、源氏方に付いた三浦氏は三浦を出発しましたが、大雨のために頼朝軍と合流出来ませんでした。「石橋山の戦い」の頼朝軍敗北により、三浦に引き返しました。平家方の武将である武蔵国の畠山重忠は頼朝挙兵の報を受けて家子・郎党を率いて出陣し、金江河に陣をとっていました。相模国の由井の浦で遭遇した両者は合戦となりました（由比ヶ浜の戦い）。畠山重忠は郎従５０名余りの首を取られて退却、三浦氏は死者を出しながらも本拠地の三浦にたどり着きました。畠山重忠は同じ秩父氏の総領家である河越重頼に加勢を呼びかけ、河越重頼は同族の江戸重長と共に数千騎の武士団を率いて畠山重忠軍に合流し、三浦氏の本拠地である衣笠城を攻撃しました。先の合戦で消耗していた三浦氏は夜になって衣笠城を放棄して脱出し、頼朝軍と合流するため安房国へ向かいました。衣笠城は秩父軍によって攻め落とされました。落城の際、８９歳の老齢であった三浦一門の当主・三浦義明が城に残り、外孫である畠山重忠らによって討たれました。三浦義明は「我は源氏累代の家人として、老齢にしてその貴種再興にめぐりあうことができた。今は老いた命を頼朝に捧げ、子孫の手柄としたい」とし、壮絶な最期を遂げました。安房国で三浦一族と合流した頼朝軍は、房総半島の二大勢力、千葉常胤・上総広常を傘下に加えて大軍となって再挙して武蔵国へ入ると、畠山重忠・河越重頼・江戸重長ら秩父一族は長井の渡で頼朝に帰伏しました。頼朝は「江戸重長らは源家に弓を引いた者であるが、このように勢力の有る者を取り立てなければ目的は成し遂げられないであろう。憤懣を残してはならない」と三浦一族に言い聞かせ、三浦氏は異心を抱かないとして畠山重忠らとお互いに目を合わせ、納得して席に並びました。
次に、稲葉山城の戦い：稲葉山城が落城、岐阜城と改称です。稲葉山城は斎藤氏の拠点で美濃支配の要であり、要害でした。「加納口の戦い」で、織田氏と斎藤氏は信長と帰蝶（濃姫）の婚姻によって和睦・同盟を結ぶ事となりました。斎藤道三が「長良川の戦い」で息子・斎藤義龍に討ち取られると、再び織田氏と斎藤氏の関係は険悪なものとなりました。「桶狭間の戦い」で今川義元を討ち取り、徳川家康と「清洲同盟」を結んで東方の憂いを絶った信長は美濃攻略に本格的に着手しました。この頃、斎藤義龍が亡くなり、１３歳の龍興が家督を継ぎました。信長は美濃へ越境し斎藤氏を牽制しましたが、家臣の長井利房らに退けられて敗退しました。翌年、再び美濃に進入すると森部村にて長井利房、日比野清実らを討ち取り、勝利しました（森部の戦い）。更に「十四条の戦い」でも勝利し、勢いづいた信長は稲葉山城へ攻め込みましたが攻略できず、撤退しました。その後、再び東美濃へ進入し「新加納の戦い」で斎藤龍興と戦い敗れました。そして、斎藤家家臣・竹中半兵衛と安藤守就が造反し、稲葉山城乗っ取りを行いました。竹中半兵衛らは半年ほど城を占領した後、斎藤龍興に明け渡しました。この時、信長から竹中半兵衛に城を明け渡すよう誘いがありましたが、竹中半兵衛はこれを拒否しました。しかし、この出来事によって斎藤氏の衰退が明らかとなり、家臣らの離反が目立つようになりました。そして、加治田城主・佐藤忠能が信長に寝返り、加治田城を攻めようとした堂洞城主・岸信周が織田軍に討たれました。岸信周に呼応した関城主・長井道利も斎藤利治に破れて関城を奪われ、中濃地方が信長の勢力圏に入りました。しかし、足利義昭の調停により織田氏と斎藤氏で和議を結びましたが斎藤氏が破棄した為、「河野島の戦い」に発展し、信長は斎藤龍興に大敗を喫しました。その後、斎藤家の有力家臣・西美濃三人衆と呼ばれる稲葉一鉄、安藤守就、氏家卜全が織田家に内応を約束しました。信長は、すぐに兵を集めて美濃へ攻め入り、井口山と山続きの瑞竜寺山へ駆け上りました。斎藤龍興側が「これは敵か味方か」と戸惑っているうちに、信長は城下の井口まで攻め入ってこの町を焼き討ちし、稲葉山城を裸城にしてしまいました。こうして、９月１７日、美濃の者たちが降参し、斎藤龍興は舟で長良川を下り、伊勢の長島へと脱出しました。すぐに信長は、地名を井口から「岐阜」に改めました。「岐」は「周の文王が岐山より起こり、天下を定む。」という中国の故事で、「阜」は孔子の生誕の地「曲阜」から命名しました。稲葉山城は「岐阜城」となり、信長の居城となりました。以後、「天下布武」の朱印を用いるようになり、本格的に天下統一を目指すようになりました。
その次に、大光寺城の戦いです。津軽統一を目論む大浦為信（後の津軽為信）は、４０００の軍を率いて大光寺城へ攻め寄せました。大光寺城は、南部信直の城代・滝本重行が守っていました。舘田林からの通報により、事態を悟った滝本重行は７００の精鋭を率いて、本陣へ突撃しました。不意を突かれた大浦為信は敗走しました。しかし、１５７６年の正月元旦、大浦為信の正月という不意を突いた再度の攻撃に、滝本重行は奮戦しましたが落城し、小湊口から南部へ逃れました。大浦為信は家臣・乳井建清を大光寺城に入れました。
その次の次に、北越戊辰戦争：三条攻防戦、弥彦陥落・三根山藩降伏です。
三条攻防戦：三条の列藩同盟軍は、加茂に後退して新政府軍を迎え撃つ事にしました。軍議後、順次加茂に向けて後退を始めました。しかし、昼頃に月岡より新政府軍の追撃隊が現れた為、ここで三条攻防戦が始まりました。列藩同盟軍で戦闘に参加出来たのは会津藩兵２個中隊と１個小隊（朱雀士中四番隊・朱雀寄合二番隊・新遊撃隊）・桑名藩兵１個小隊（神風隊）・庄内藩兵２個隊（中村七郎右衛門隊・栗原友右衛門隊）のみでした。薩摩藩兵・長州藩兵・松代藩兵等の精鋭部隊が中核の新政府軍の攻撃を猛射撃で防ぎ、五十嵐川を渡河するのを阻止しました。特に桑名藩兵と庄内藩兵の守りは堅く、五十嵐川を強行渡河しようとした薩摩藩番兵二番隊を撃退し、二番隊軍監で西郷隆盛の弟・西郷吉次郎を始め、多くの死傷者を出す事になりました。こうして列藩同盟軍は、全軍加茂に退却しました。
弥彦陥落・三根山藩降伏：福田侠平達が率いる信濃川西岸の新政府軍は、海岸地域の完全制圧を目指しました。寺泊を制圧した出雲崎の部隊が進軍を開始し、弥彦を制圧しました。また太夫浜に上陸した部隊の内、新潟を制圧した薩摩藩外城一番隊長・村田経芳達が率いる部隊は、その後も海岸線沿いに南下し、三根山藩を降伏させました。三根山藩は、長岡藩の支藩で藩主・牧野忠泰は謹慎となり、藩兵は「庄内征伐」を戦う事になります。これにより、福田侠平達が率いる部隊と村田経芳達が率いた部隊が合流し、新政府軍は海岸線沿いの制圧に成功しました。
そのまた次に、日清戦争：黄海海戦です。仮根拠地に停泊していた連合艦隊本隊と第一遊撃隊は、北洋艦隊出撃の情報を得て艦隊決戦を目指し、海洋島へ針路をとりました。これに砲艦「赤城」と仮装巡洋艦「西京丸」が随伴しました。一方、北洋艦隊は陸兵４０００人が分乗する輸送船５隻を護衛するため、大連湾を出港しました。午前１０時すぎ、北洋艦隊は索敵中の連合艦隊と遭遇しました。連合艦隊は、第一遊撃隊司令官・坪井航三少将が率いる４隻が前に、連合艦隊司令長官・伊東祐亨中将が率いる本隊６隻が後ろになる単縦陣をとっていました。北洋艦隊の丁汝昌提督は「リッサ海戦」でヴィルヘルム・フォン・テゲトフ提督が用いた横列陣にして、日本艦隊を迎え撃ちました。速力と速射砲数で勝る日本艦隊(松島・千代田・厳島・橋立・比叡・扶桑・吉野・高千穂・秋津洲・浪速・赤城・西京丸の１２隻)は清国北洋艦隊(１４隻)を破り、５隻を失わせました。日本軍は坂元八郎太大佐以下２９８名が戦死、清軍は林永升、��世昌以下７００名以上が戦死しました。また、清軍の「済遠」と「広甲」が戦場から遁走し、旅順に帰還してしまいました。近代の海戦において唯一の軍艦敵前逃亡事件となりました。「済遠」の艦長、方伯謙は、打首に処されました。この黄海海戦は、世界最初の甲鉄汽走艦隊の決戦で、後の近代的海軍用兵への端緒をなしました。
そのまた次の次に、枕崎台風です。「室戸台風」と「伊勢湾台風」と並んで「昭和の三大台風」の一つです。被害者の内訳は死者２４７３人、行方不明者１２８３人、負傷者２４５２人でした。終戦直後で、気象情報が少なく防災体制も不十分であったため、各地で大きな被害が発生しました。特に広島県では死者・行方不明者合わせて２０００人を超えるなど被害は甚大であり、原爆の惨禍に追い打ちをかけました。呉市内では、住宅地背部の急傾斜地の至るところが崩壊し、土石流が頻発しました。市内だけで１１５６人が死亡しています。広島西郊の佐伯郡大野町（現・廿日市市）では、陸軍病院が土石流の直撃を受けて複数の病棟などが全壊しました。医療従事者、治療中の被爆者、京都帝国大学の調査関係者など合わせて１００名以上が犠牲になりました。現在、病院跡地付近に慰霊碑が建立されています。一方、原爆による放射性物質がこの台風による風雨によって洗い流され、広島市が居住可能になりました。
最後に、瑞穂村開拓団集団自決です。敗戦後、原住民に襲われたり、「治安維持会」から迫害され、晴着で身を飾った満州国北安省の瑞穂村開拓団たちが本部に集合し、次々と集団自決しました。総員１０５６名の内、自決者は４９５人で、ほとんどが女子、子供でした。その後も犠牲者、苦難が続き、ハルピンで生存が確認されたのは僅か７１人でした。
今日の誕生日：源実朝（鎌倉幕府第３代将軍）、東野英治郎、金丸信、杉下茂、杉浦忠、橋爪功、小宮山洋子、ちあきなおみ、大島智子、蝶野正洋、三瀬真美子（元シェイプＵＰガールズ）、あきお、花島優子、徳山昌守、小島可奈子、なかやまきんに君、青山草太、江上敬子（ニッチェ）、北山宏光（Ｋｉｓ−Ｍｙ−Ｆｔ２）、中村アン、石川遼
今日の記念日：モノレール開業記念日、イタリア料理の日
今日の「今日訓」：本日は、１９６４年に東京の浜松町−羽田空港間に日本初の旅客用モノレールである「東京モノレール羽田線」が開通した事を記念して「モノレール開業記念日」、イタリア語で「料理」を意味する「ク（９）チ（１）ーナ（７）（ＣＵＣＩＮＡ）」の語呂合わせで「イタリア料理の日」となりました。
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