表面から見ただけではわからない「理性」

僕の目に映っている金正恩は　まさに
表面から見ただけではわからない「理性」
「狂気」の仮面をまとった「理性」
です

彼はわかっています
今アメリカが保有している原子力空母は全部で12隻
そのうち数隻が　今原子炉の燃料の入れ替えのために入渠していたり
入渠から出てきたばかりで　習熟訓練にまだ時間を要することを

いくらアメリカでも　制空権を取るためには
グアムからでは遠すぎて
結局空母が必要です
アメリカが本気で北朝鮮と遣り合おうと思ったら
最低限度６隻の空母が必要で
中国へ睨みを利かせるためには　あと２隻程度必要です

でも　今のアメリカは　シリアであり他の地域への対応のために空母を割かざるを得ず
極東に６隻もの空母を回航するには　最低限度半年は必要です

北朝鮮にしてみたら　その間に　核技術と弾道ミサイル技術を完成させてしまえばいいわけです

また彼は非常に冷徹に今の状況を見極める力があって
日本が　ただ騒ぐだけで　実際の実務はアメリカに丸投げにしたい本音も見透かしているし
今の韓国政府に当事者能力がないことも見透かしているし
アメリカが　本音では　韓国に陸上部隊を展開したくないことも
同様に戦術核も展開したくないことも見透かしています

彼はわかっています
彼が自由に使える中距離弾道ミサイル「ノドン」およそ６００発は
山中などの地下壕に隠されていて
弾頭部分の最大積載重量はおよそ１トン以上
核兵器でも化学兵器でも搭載できるし
それだけのノドンを一瞬にして無力化できる飽和攻撃は
アメリカでも無理だということも知っていますし
日本が日本海に展開しているイージス艦のミサイル防衛用ミサイルは
１隻辺り８発
日本のPAC３の迎撃の期待値は
１発のノドンに対してPAC3を１０発撃ち込んだら　やっと期待値が８０％を超える程度なので
ノドンを最初に４０発程度で飽和攻撃したら
日本のミサイル防衛システムは弾切れになり
その後から撃つミサイルについては
日本は手も足も出ません

この状況では　アメリカは絶対に先制攻撃はできません

金正恩の目的は
ここらへんを日本人が知ることによって
もう迎撃は不可能なのだと思い知り
韓国も　いざ戦争になったら数百万人の死傷者が出るので
絶対に戦争にゴーサインは出さない
そこらへんの事情から　アメリカも先制攻撃はできないし
それでも先制攻撃したら
今度は中国軍ともやりあわないといけない

そうなると　アメリカは結局北朝鮮の核を認めるしかないし
そうなると　アメリカ　日本　韓国の間での不協和音が深刻になって
アメリカの極東地域でのプレゼンスは低下せざるを得ない

一言で言うと
「破れない罠」
です…




■北朝鮮ミサイル、グアム射程を誇示　国際圧力に焦燥感も
(朝日新聞デジタル - 09月15日 11:55)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4767134