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2017年09月13日23:27

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関ヶ原

こんばんは。猫

 最近、すっかり朝晩、冷えてきましたね。季節が進むのが、今年は2週間ほど早いような気がするのは私だけかな。せっかくの連休も台風で台無しになりそうで、嫌ですね。

 さて、先日、この映画を見てきました。一言でいうと見る価値はあります。それなりに楽しめました。この映画は、司馬遼太郎氏原作で35年程前の特番テレビドラマのリバイバルなのですが、私はテレビドラマの方も結構、面白かったので覚えています。

 対比と言う点から考えると映画に比べテレビドラマの方が時間が長いので、映画の方は、ゆっくりと描かれていないのは仕方ありませんが、それなりに楽しめました。でも初芽は、松坂慶子よりも有村架純の方がいいですね。

 当然、今回の映画の方が画像も綺麗ですし、小早川秀秋の描かれ方も斬新でした。小早川秀秋と言うのはバカ殿的に描かれていることが多いのですが、中には違う描かれ方(テレビドラマ版「戦国自衛隊」)することもあります。どちらにしろ歴史の雌雄を握った(あまりいい意味ではなく)人物として興味深いのでしょうね。

 さて、どんな作品にも満点はありません。敢えて残念な点を列挙します。

 映画の中で石田方の砲兵指揮官が朝鮮人と言う設定ですが、これは、多分、石田方の火砲は秀吉の朝鮮征伐による捕獲品との説(一方で石田領内近くの国友製との説も有)からでしょうが、捕虜として連行されているのに、そんなことがあるのかな?陶工の例もあるけどどうかな?

 これは、時代の差によるものなので、やむを得ないと思いますが、原作が出来てからかなりの時間が経過していますので、歴史上の学説にも変化があります。例えば、淀殿を中心とした文治グループ(近江派)と北政所を中心とした武断グループ(尾張派)との対立がよく言われていましたが、最近では、淀殿と北政所の対立は、それほどのものではなかった、とも言われています。映画でも北政所が三成の子供を保護しているシーンがありますし、実際、関ヶ原の戦い後、北政所は、徳川を恐れて退避した記録もあるそうです。

 また、この種の作品では重要な戦闘シーンですが、最近の説により槍隊も突き合いではなく、叩き合いとして表現されています。ただ、この当時の鉄砲の装備率は7割を超えていたとも言われており、戦闘の中心は槍や刀の接近戦ではなく鉄砲等による遠距離戦であったにもかかわらず、そのあたりの描写が弱いな、と感じました。

 それでも物理的には無理だろうと言われていた徳川の小早川に対する「問い鉄砲」のシーンも登場させないなど最近の学説には配慮していますね。(でも大砲だったら有り得るかな?)

 さて、この映画のロケ地にもなった湖東三山の一つ、金剛輪寺に先日、行ってきたので、その写真です。左側は、北政所と小早川秀秋との会議シーンが撮られた縁側の先の庭です。内部は工事中で、足場が組まれていたので撮りませんでした。中央の門も映画の中で出てきます。本堂でのシーンもあったのですが、ここは撮影禁止だったので写真はありません。徳川家康役の役所さんも国宝級の仏像等がある中で大きく走り回るシーンは緊張された、と映画パンフに記載がありました。

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