だから背負い込まないで

言うことを聞かない母の頬を何度も平手打ち……50代独身男が経験した、ひとり介護生活の限界『母さん、ごめん。』
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=53&from=diary&id=4753600

そう、最早介護は家族だけで出来るものじゃない。殊に独身の息子が親を介護するのは不可能と言っても過言じゃない。オレ自身同じ状況にあるから。

等というと…オマエ仕事は何してる？プロだろ？と非難されよう。そう、オレは高齢者の介護施設で働く介護福祉士。まだまだ駆け出しの、ロクに腕も伴わないがそれでも一応はProfessionalだ。

そんなオレでも正直老母(要介護２で認知症)の介護には梃子摺ってる。何度言っても同じ失敗をしでかし[してくれ]と頼んだことはせず[するな]と言った事ばかりする有様についつい声も言葉遣いも荒くなる。流石に殴るまでは行っていないが、職場での態度とは180度反対方向、文字通り紺屋の白袴だ。
(職場ではたとえ暴言を浴びようとも、排泄介護で汚いものに触れざるを得なくても、[仕事]だからまだ割り切れる。然し帰宅後は？24時間365日仕事モードなんて無理だ)

まして一般の人なら尚更途方に暮れる事だろうし、認知症故の言動もわかっていても癇に障ってしまうのも無理からぬところだ。

それでも本件の御仁は何とか地獄から抜け出せた。幸運だったと言えよう。

しかしそこから抜け出せない、地獄の底で喘いでいる人も少なくない。おそらく喧伝される数よりさらに大勢が存在する事だろう。

地域包括支援センターや社会福祉協議会の存在をもっと知らしめもっと気軽に、もっと容易に相談できるようになって、こういう人々が気軽に施設を利用できるようになるとイイのだが…

様々なしがらみや予算の都合もあるし人員も潤沢ではない中担当者は溢れんばかりの案件を抱えて苦労している。受け入れるべき施設側も諸事情で中々手が回らない。ないない尽くしで身動き取れないのが実情なんだよね…

(え？オマエの勤め先でオマエの親面倒見ないのか？それが出来ればそうしてる。でも施設のある場所とオレの住んでる場所は自治体、市区町村が違う為利用できないのだ。また、仮に利用できる環境にあったとしても、時給850円の非正規雇用には利用料の負担が重過ぎて二の足踏まざるを得ないのだ)