2017/8/20日 14:00- 明治神宮会館
プロデューサー／濱��佐知子
アドバイザー／佐々木三夏
映像制作／高岡真也
音楽制作／
「天孫降臨」場面…作詞：出口倫子、 作曲：小久保隆、 編曲：飯田俊明
「八俣の大蛇退治」場面…峯本貴雄（ハンドパン）
影ナレーター／多田広輝
◆天地創造・黄泉の国
振付：宝満直也
伊邪那美命： 米沢唯
伊邪那岐命： 宝満直也
◆天の岩屋戸
振付：菅井円加
和太鼓：小林太郎
天宇受売命：菅井円加
◆八岐の大蛇退治
振付：辻本和彦
櫛名田比売： 菅原小春
須佐之男命： 辻本和彦
◆大国主神
因幡の白兎・須勢理比売： 小野絢子
大国主神： 福田圭吾
◆天孫降臨
邇邇芸命： 坂下忠弘
円加ちゃんや新国のダンサーさんが出演するということで観に行ってまいりました。実際には、この10日ほど前の「佐々木バレエアカデミー SUMMER CONCERT2017」の後半部分と比べると、踊りに関する部分では、菅原小春さん出演というところと、フィナーレが変わっていたかな。あとは、最後にバリトン歌手による歌がついたり、語りが長くなりその完成度が上がっていたというくらいでした。（佐々木バレエアカデミー SUMMER CONCERT2017の感想はこちら→
http://kikoworld.blog.fc2.com/blog-entry-289.html）
感想もそのときとほとんど変わりません。宝満君は振付も踊りもストーリー性が強くてとっても好みだわ、と思ったり、和太鼓の迫力に負けないエネルギーの円加ちゃんはやっぱりすごいと思ったり。今回は１階で表情のよく見えるところだったので、彼女の強い視線を直に感じることができてよかった。あと、衣装ですが、途中で紐を取ると、胸の形が書かれた衣装が出てくるようになってたのね。後半、胸をあらわにして踊りまくるウズメの陶酔がものすごい迫力で伝わってきました。彼女は、普段それほど色気があるというタイプでもないのに、そういう役を演じようとなると途端に物凄い官能的に見えたりする。私の中では完全に憑依系のダンサーの一人です（褒めてます）。
SBAのときと唯一メンバーが違っていたのが菅原小春さん。この方お名前は知っていて初めて踊っているところを拝見したのですが、すっごい存在感！クシナダヒメだったのか・・・途中酔拳のような動きがとても印象的だったので、彼女がヤマタノオロチの役なのかと思いました。辻本さんと一緒にいても引けをとらない、というか、むしろそれを食ってしまう強い存在感、強い踊り。さすがです！
そして絢子ちゃんの白兎は本当にキュートでしたし、スセリヒメは気高く美しかった。福田君の振付が進化してますようにと思ってたのですが、SBAのときとあまり変わっていなかった。もう少しストーリー性があるとよかったのになあ。彼の振付の動き自体は面白いんですけどね、ある程度長さのある作品になってくると何等かストーリーがないとちょっと飽きてくる。その点宝満君はさすがだなと思います。
作品として面白いかどうかは、かなり微妙な感じでしたが、ハンブルクでは見られない円加ちゃんの一面が見られたり、あと、新国のダンサーさんの振付作品が見られたり、というところは、ダンスファンとして嬉しかった。でも、語りにはあまり興味が持てなかったので、もう少し短くてもよかったなとも思いました。
会場には結構人が入っていて、一部招待客に政治家っぽい方々もいましたが、ほとんどがダンス・バレエファンだったように思います。ちょうどアーキタンツに教えてにきていたオットー・ブベニチェクにもホワイエでばったり会って嬉しい驚き！マドカを見に来たんだよって言ってました。
明治神宮会館って初めて訪れたのですが、一階には段差がほとんどなく、舞踊系の公演をやるのには全く不向きなところです。主催のH&Tさんというのは、背景を描いていた画家のマーク・エステルさんのプロモーションをやっている、美術系のプロモーターさんなんですね。会場選びも難がありますし（題材的に神社の中でやることが必須だったのかもしれませんが）、当日の仕切りもあまりよくなくて、もぎりの列がなかなか進まず、挙句の果てにはノーチェックでどんどん中に入れてしまったり。大きなトラブルがあったわけではないですけど、またここが主催する舞踊系の公演があったらちょっと躊躇しちゃうかもしれません。
とはいえ、出演していたダンサーさんのセレクションやパフォーマンスはとてもよかったと思います。新国ダンサーの自作自演のコンテ公演、今シーズンからなくなってしまったのが心の底から残念。来シーズンはぜひ復活を！！！
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