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2017年09月02日06:57

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車×音楽×犯罪の悪党ミュージカル「ベイビードライバー」を観た!

 サングラスかけたあんちゃんニガテですが見てきました。車系映画なんてそれこそ昔「タクシー」をTVで見たきり、ワイスピも全然見ないのでどうかと思いましたが、いやあ面白かった。


●ベイビードライバー

【あらすじ】

 幼少時の事故により耳鳴りが止まらない少年・ベイビー。彼は音楽を聴くことで耳鳴りを解消し、また、リズムにのることで天才的なドライビングテクニックを発揮する事から、強盗などで現場から逃走する「ドライバー」として雇われていた。犯罪者に身を落としつつも、愛する家族やガールフレンドとの交流など私生活に希望を見出すベイビー。やりたくない仕事もあと数回で終わる、そのはずだったのだが……。


【良い子は真似すんな! 超絶ドラテクでレッツ強盗!】

 見所の一つはもちろん車。が、カーマニアでもないので車種とかのこだわりはわからないが、それでも劇中で繰り広げられる運転の数々は、素人目に見てもすごいとわかるものばかり。ドリフト・急発進・壁走り・バックでの高速走行など、昨今のCG全盛の映画でもカースタントってやっぱり見栄えがするんだなあと素直に感動。

 あと基本的にベイビーくんは無敵ですが、テンションによって運転にムラが出てくるのが演出にマッチしてて、いつもなら音楽にノリノリでスタイリッシュな運転するのにちょっとの動揺で車をクラッシュさせたり、良い感じにドラマチックに仕上がってます。


【全編ノリノリの見るサウンドトラック】

 作品のテーマとして車より多くスポットライトが当てられているのが音楽。単にBGMがオシャレでバラエティあって聞き飽きないだけでなく、盛り上がるシーンになると登場人物の身振り手振りに合わせてSEがテンポよく鳴る。それがベイビーくんの口パクやダンスだったり、銃撃戦での発砲音や着弾音だったり、公式のMADを見ているような贅沢さと心地よさが最高。

 それとシナリオがシンプルなぶん、BGMのチョイスでストレートに感情表現を訴えかけていて、「恋に浮かれてるシーン」「めっちゃ荒ぶってるシーン」「もうしっちゃかめっちゃかになってどうするんだシーン」など目白押し。終盤になるほど波乱万丈の展開になるので、テンション上がった時にCDのトラックを次から次に変えるような、ああいうハイな感じになれます。


【話はシンプル、キャラもいい】

 テーマは「犯罪」と言っても、主人公は私利私欲で加担するわけではないワケありパターンで、日本人から見ても明らかに子供とわかる素性や身の振り方を見てると「彼は本当に幸せになれるんだろうか」と心配になり、その辺を良い感じで揺さぶってくるのが本作の肝。

 また、登場する犯罪者も揃いも揃って悪党揃いだが、キャラが生き生きしてるというか、主要面子は全員にそれなりにバックグラウンドが見え隠れして、悪役の悲哀みたいなのが感じ取れるのも良かった。因果応報とはいえ、よくある「絶対に倒すべき悪」じゃなくて、妙に同情しちゃう部分があるんだよなあ……。


【まとめ】

 チラシに書いてあったどこかのコメント「まるでカーアクション版ラ・ラ・ランドだ!」の通り、バリバリのカーアクションとキラキラしたミュージカルが2イン1で楽しめる、まさにザ・エンタメといった作品でした。気楽に見れる分広範囲におススメ。
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