今日の出来事：１６００年−関ヶ原の戦い：小山評定、１８５６年−太平天国の乱：天京事変、１８６８年−会津戊辰戦争：浅川の戦い、１８６８年−秋田戊辰戦争：第二次三崎峠の戦い、１９４５年−日本の降伏：日本帝国政府が東京湾の戦艦ミズーリ号艦上で連合国に対する降伏文書（ポツダム宣言）に調印し、第二次世界大戦が完全終結（対日戦勝記念日）、朝鮮の南北分裂：ダグラス・マッカーサーが、朝鮮半島にいる日本軍に、３８度線を境に米ソ両軍に降伏するよう指令、朝鮮の南北分裂の始まり
今日は、関ヶ原の戦い：小山評定です。小山評定は、下野国小山（現・栃木県小山市）で開かれた歴史的会議です。五大老の一人・上杉景勝は家臣・直江兼続に命じて、神指城を築城させるなど軍事力の増強に乗り出しました。徳川家康は上杉景勝に対して西笑承兌に弾劾状をしたためさせ、伊奈昭綱、河村長門（増田長盛の家臣）の両名を問罪使として派遣しました。その内容は上杉景勝の軍事力増強を咎め、異心が無いのであれば誓書を差し出した上で上洛し、弁明せよというものでした。これに対して直江兼続は、挑戦的な態度で家康を痛烈に非難した返書「直江状」を家康に送りました。それにより、徳川家康は「上杉征伐」を決意しました。家康は上杉領内を五箇所から攻撃する事を定め、東北・関東・北陸の諸大名に出陣を命じました。北の米沢口に最上義光・南部利直・戸沢政盛ら、北東の信夫口に伊達政宗、西の越後津川口に前田利長・堀秀治・溝口秀勝・村上義明ら、南東の仙道口に佐竹義宣を当て、家康は西国諸大名と共に南の白河口より一斉に攻め込む体制をとりました。これに対して石田三成は、「会津征伐」に従軍していた諸大名の妻子を人質に取る作戦を発動しました。しかし、加藤清正や黒田官兵衛の妻子が逃亡し、細川忠興の正室である細川ガラシャが人質に取られる事を拒否し、細川邸に火を掛けて自害するなど失敗に終わりました。そこで、石田三成は鳥居元忠が預かる伏見城に、西軍総大将・毛利輝元の名で開城要求を勧告しました。鳥居元忠がこれを拒絶すると、西軍は大挙して伏見城を包囲、攻撃を開始しました。徳川家康は江戸城を立ち、下野小山に到着しました。ここで石田三成が挙兵し、伏見城攻撃を開始した事を鳥居元忠の使者によって知らされました。家康は「会津征伐」に従軍した諸大名を招集し、今後の方針について軍議を催しました。これが「小山評定」です。評定では、山岡道阿弥・板部岡江雪斎から情勢の説明と、妻子が人質になっているため進退は各自の自由であるとの、家康の意向が伝えられました。すると福島正則が大坂の事は考えず、家康に味方する事を表明しました。黒田長政・徳永寿昌がこれに続き、ほぼ全ての従軍諸将が家康に従う事を誓約しました。その一方で信濃上田城主・真田昌幸と、美濃岩村城主・田丸直昌はこれに与せず、西軍へ退転しました。続いて、山内一豊が自らの居城・掛川城の提供を申し出ました。そして、東海道筋の諸大名がこれにならいました。さらに福島正則が豊臣秀吉より預かっていた、非常用兵糧２０万石を家康に提供すると表明しました。秀吉が家康封じ込めのために配置した東海道筋の諸城と兵糧を確保した事で、東軍の軍事展開と前線への兵力投入が容易となりました。以上のように評定が展開したのは、東海道筋の大名が「豊臣秀次事件」で家康との接近を強めたためでした。諸将が提供した居城には松平康重、松平家乗、内藤信成、保科正光、北条氏勝ら徳川譜代の武将が城将として入城し、守備に付きました。石田三成迎撃で評定が決定すると、諸大名は続々と陣を払い、福島正則の居城・清洲城を目指して出陣しました。また、伊勢方面に所領を持つ富田信高、古田重勝、氏家行広、福島正頼、九鬼守隆らは居城防備のため、各居城へ戻りました。家康は徳川秀忠に榊原康政や大久保忠隣、参謀として家康の懐刀である本多正信を添えた約３万８０００の軍勢を付けて、中山道より美濃方面への進軍を命じました。一方、上杉景勝・佐竹義宣への抑えとして、家康の次男・結城秀康を総大将に、里見義康、蒲生秀行、那須資景らを宇都宮城に留め、監視させました。こうして家康は江戸城に戻りました。「小山評定」に参加した徳川方の石高が大きい大名を「小山評定２８武将」と呼ばれています。以下が「小山評定２８武将」です。徳川家康、徳川秀忠、結城秀康、松平忠吉、井伊直政、本多忠勝、里見義康、蒲生秀行、仙石秀久、森忠政、石川康長、京極高知、浅野幸長、中村一忠、山内一豊、堀尾忠氏、池田輝政、田中吉政、福島正則、富田信高、筒井定次、細川忠興、蜂須賀至鎮、生駒一正、加藤嘉明、藤堂高虎、黒田長政、寺沢広高
次に、太平天国の乱：天京事変です。天王・洪秀全が王制を定め、東王・楊秀成を他の四王の上位に置きました。南王・馮雲山と西王・蕭朝貴が戦死した後は、権力が東王に集中するようになりました。太平天国では軍師が実権を握っており、天王は各王の上にいますが、実際の権力は東王で正軍師の楊秀清のもとにありました。さらに東王はたびたび「天父下凡」を行い、天王も東王の命令に従わざるを得ませんでした。都を天京に定めた後、楊秀清が北王・韋昌輝や燕王・秦日綱、翼王・石達開の妻の父の黄玉崑を杖刑に処するなどの事件があり、楊秀清と他の諸王との対立が深まっていました。そして、太平天国軍は清軍の築いた江南大営を撃破し、３年にわたる包囲を解きました（第一次江南大営攻略）。情勢が好転したのを見て、楊秀清は謀りごとをめぐらしました。東王は「天父下凡」であると天王を東王府に呼びつけました。天父の乗り移った東王は天王に「お前と東王はともに我が子であり、東王は功績が大であるのに、何故九千歳に留まっているのか」と問いました。それに対して天王は「東王も自分と同じく万歳と称させます」と答えました。以前、楊秀清に処罰され恨みを抱いていた陳承�阿箸い�者が、洪秀全に楊秀清に簒奪の意思ありと密告しました。洪秀全はこの時、前線に出ていた北王・韋昌輝と翼王・石達開と燕王・秦日綱に東王を除くように密詔を出しました。韋昌輝は３千の兵を率いて天京に戻り、城外で秦日綱と会合をしました。そして、陳承�阿�城門を開くと、軍が一気に東王府を襲って楊秀清を殺害しました。楊秀清の一族・部下２万人が殺害されました。石達開が天京に戻って韋昌輝に殺害の凄まじさをなじると、韋昌輝は翼王府を襲い、石達開の一族郎党を殺害しましたが、石達開は脱出に成功しました。石達開は安慶で挙兵し、洪秀全に韋昌輝の処刑を求めました。天京城外の兵のほとんどは石達開を支持し、韋昌輝は殺害されました。次いで秦日綱と陳承�阿盪Τ欧気譟◆崚卦�事変」は一段落しました。「天京事変」後、太平天国内部の人心は動揺し、軍事形勢は逆転しました。韋昌輝の死後、石達開が執政を開始しましたが、洪秀全は一族を重用して石達開を牽制したため、石達開は大軍を率いて離脱し、太平天国にとってさらに情勢は厳しいものとなりました。
その次に、会津戊辰戦争：浅川の戦いです。棚倉城を落城させ、白河と棚倉を抑えて北上の体勢の整った新政府軍は、平潟方面軍の磐城平藩の攻略を待ちました。これは磐城平藩制圧後、山道を通って三春藩を攻撃する平潟方面軍と歩調を合わせるための戦略的な判断でした。そして、磐城平城が落城し、三春藩を二方面から攻める事が可能となりました。この時、列藩同盟軍の主力は棚倉への救援には向かいませんでした。列藩同盟軍は新政府軍の兵力が二分される好機と見て、白河城へ攻勢をかけました。しかし、守りに徹する新政府軍は最新式の銃器によって、列藩同盟軍の計８度（第四次〜十一次白河攻防戦）の攻撃を全てを退けました。ついに、列藩同盟軍は白河城攻略を断念しました。仙台藩の大隊長・塩森主悦は、棚倉の奪還に方針を変更して棚倉方面へと兵を向けました。その途上、棚倉北東にある浅川で新政府側の陣地に遭遇しました。ここには北上に備えて土佐藩兵、彦根藩兵が駐屯していました。仙台藩の攻勢により一時苦境に陥りました。しかし、ここで三春藩が裏切って後方から銃撃を浴びせました。そして、棚倉城からの増援が加わり、列藩同盟軍は撃退されました。この敗戦と平潟に上陸した新政府軍の存在がきっかけとなり、仙台藩兵、二本松藩兵は白河城と棚倉城の攻略を断念して郡山へと撤退をしました。新政府軍の板垣退助隊は棚倉城から北上を開始します。土浦藩領の蓬田へ到達し、三春藩まで後一日の距離に迫りました。この時、すでに三春藩は板垣退助に恭順の使者を送っていましたが、一方では列藩同盟軍には援軍を求めるなど戦意高揚を装って仙台藩、二本松藩からの信用を得ていました。三春藩には増援及び監視役として２００名の仙台、会津藩兵が駐屯していましたが、仙台藩が兵力を南西の郡山に引き上げたために孤立していました。また、駐屯する２００の兵士も新政府軍の接近に伴って三春藩の求めにより、城外の陣地に入りました。残された数十名の兵士も新政府軍が接近すると北に引き上げたため、三春藩の離反を止める者はなくなりました。新政府軍が三春藩に接近すると、三春藩主・秋田映季が城外に出迎えて新政府軍に帰順しました。この帰順は列藩同盟軍からみれば、直前まで信用させた上での手のひら返しでした。「三春狐にだまされた」と三春の変節を詰る歌が現在でも残るほどの禍根を残しました。三春藩の帰順の翌日、平潟方面軍が到着し、板垣隊はその兵力を倍以上に増強しました。同日、三春藩から一日の距離にある守山藩（藩主・松平頼升）も新政府軍に帰順し、新政府軍は一気に戦線を北へと押し上げる事に成功しました。この時、二本松藩の主力は仙台藩とともに三春藩の南西にある郡山にありました。二本松藩では新政府軍の接近に伴って降伏についての軍議が開かれましたが、家老・丹羽一学による「死を賭して信義を守るは武士の本懐」の一言により抵抗の道を選びました。
その次の次に、秋田戊辰戦争：第二次三崎峠の戦いです。「第一次三崎峠の戦い」で敗れた新政府軍は、総督府監軍・山本登雲助に、秋田遊撃隊、亀田軍、本荘軍、矢島軍と佐賀藩の砲兵隊が加わって、再び三崎峠を突破して女鹿（山形県遊佐町）の庄内軍陣地を急襲しました。新政府軍はさらに南の、滝ノ浦まで進みましたが、吹浦から出動した庄内軍三番大隊と四番大隊に包囲されて、苦戦に陥り塩越（象潟町）に退却しました。
最後に、日本の降伏：対日戦勝記念日です。１９４５年８月１４日、日本政府は連合国に対して「ポツダム宣言」を受諾する旨をスイス政府経由でアメリカ合衆国大統領・トルーマンに電信しました。８月１５日正午、国家元首である昭和天皇の玉音放送によって、この事が日本国民（帝国臣民）に向けて公表されました。９月２日、昭和天皇は「降伏文書調印に関する詔書」を発し、降伏文書への署名及びその履行等を命じました。これに基づき、東京湾上のアメリカ戦艦「ミズーリ」で、日本側を代表して重光葵外相、梅津美治郎参謀総長、連合国を代表して連合国最高司令官のマッカーサーが降伏文書に署名しました。連合国：アメリカやフランスなど旧連合国では、９月２日を「勝利の日」としています。イギリスでは、８月１５日を「勝利の日」としています。ソビエト連邦：９月３日を「対日戦勝記念日」としました。しかし、継承国・ロシア連邦では、９月２日を「第二次世界大戦が終結した日」としました。中国・台湾：中華民国では、９月３日を「対日戦勝記念日」としました。継承国・中華人民共和国では、中華民国と同じく９月３日を「抗日戦争勝利記念日」としました。台湾では１０月２５日が「日本の統治からの解放記念日」（台湾光復節）となっています。連合国以外：朝鮮半島は、８月１５日を「光復節（韓国）」及び「解放記念日（北朝鮮）」となっています。ベトナムでは、９月２日が「国慶節」とされています。
今日の誕生日：ルイ・ボナパルト、川上貞奴、安重根、なかにし礼、ジョー山中、中原誠、矢崎滋、増田恵子（ピンクレディー）、日山正明（元カシオペア）、原哲夫、水戸泉政人、和田豊、キアヌ・リーブス、林修、早見優、早瀬優香子、緒方耕一、横山めぐみ、細川ふみえ、高橋良明、国分太一（ＴＯＫＩＯ）、永野、木内晶子、仁科克基、今市隆二（三代目Ｊ Ｓｏｕｌ Ｂｒｏｔｈｅｒｓ）、松山メアリ（元ｂｕｍｐ．ｙ）
今日の記念日：対日戦勝記念日、宝くじの日、くつの日
今日の「今日訓」：本日は、１９４５年、日本が降伏文書に調印して「第二次世界大戦」が終結、連合国が日本に対して勝利した事を記念して「対日戦勝記念日」、「く(９)じ(２)」の語呂合わせで「宝くじの日」、「く(９)つ(２)」の語呂合わせで「くつの日」となりました。
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