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2017年08月30日03:56

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古賀稔彦氏を思い出した

古賀氏は重量級並みのパワーを持つ中量級選手という印象だったが、
阿部一二三選手からは軽量級にいる中量級選手という印象を受けた。

ご本人の憧れは野村忠宏氏らしいという話を耳にしたことがあるが、
憧れは憧れとして飽くまでもご自分の柔道があるというか、
軽量級の神髄を極めたような野村氏とは少しスタイルの違う選手なのかなという感じ。

私は素人なので、あくまでも素人目の印象でしかないが。


野村氏は中量級, 重量級と比べパワーに欠ける軽量級(最軽量級)の中で比較しても、
特にパワーのないほうの選手だったように思う。

ただ、あの人は組手がめちゃくちゃうまい。
どこをどう衝けば相手の動作をも利用して崩せるか熟知しておられた印象。
あらゆる技であらゆる方向に投げ分けられる技のキレは、多分この辺に由来するものかな?

加えて組手で相手の攻撃をいなしたり、
持ち上げられた状態からでも技から脱出して最小限のポイント喪失に抑えたりと、
相手の技を処理する身のこなしにうまさがあったように思う。
(その応用か返し技が非常にうまい。組手で相手の技を誘って返すこともやってのけたそうな)

これに軽量級最速の瞬発力が加わって、無類の強さを発揮したのだと思う。



一方、阿部選手を見て思ったのは、ずしりとした安定感があるなというところ。
下半身が強いのか体幹が強いのかは分からないが、
相手の組手であまり崩されず、つねにご自分の間合いを作れているように見えた。

投げる時も相手の反応や瞬発力の限界を超えた鋭い技を繰り出すというよりは、
相手をしっかり引き付けてご自分の手の内に引き込んで投げているように見えた。
時として、相手が防御姿勢を取っていてもパワーで勝って投げ落とせている様子。

この辺がたぶん、軽量級の体重なのに中量級の選手に見えた所以かなあ?

現役時代の古賀氏も、あの人は背負いのキレもすごかったと思うのだが、
相手が重心を落として防御に入ってもなお浮かせられるパワーがまた凄かったように思う。

その辺、ちょっと似たものを感じた。
怪我とかせずにいけば、世界選手権多年連覇や五輪連覇もできる逸材かもしれない。

今後が楽しみ。



http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4740459
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