昨年７月から通い始めたコミュニケーション講座（ダイレクトコミュニケーション。以下、ダイコミュ）が、先日一巡した。ダイコミュは、講座を二巡目も受け続ける人が少なくないけど、僕は一巡で終了。もちろん、イベントには続けて参加するけど、一応の区切りなので、自分の備忘のためにも、ダイコミュのためにも、これまでのダイコミュ活動で嬉しかったこと、感じたことをまとめてみる。
ダイコミュに対する苦言も書いてるけど、全般的にはダイコミュには非常に感謝してる。感謝するからこそ、より良くなるヒントにして欲しいと思っての苦言だ。
1.友達が出来た
講座やイベントを通じて、友達が沢山できたのが、予想外で最大の収穫。
友達のほとんどいなかった僕が、100人を超える方にマイミクになって頂き、そのうち一部の方とは、個別に交流もさせてもらえるようになるなんて、はじめは夢にも思わなかった。これは、僕には人生が変わるほどの衝撃。大げさって笑われるかもしれないけど、それくらい、友達がいなかったし、いないことがコンプレックスだったんだ。
2.自分に自信が付いた
講座、特に杉野先生の講座で、自分に自信が付いた。
秋葉原教室は昨年7月の開校で、僕はその初回から通い始めた。開校直後なので、受講生はほぼ全員ご新規さん。だから、みんな緊張してたんだよね。杉野先生ご自身もそう。
僕は、講座を少しでも和やかな雰囲気にしたくて、杉野先生の講義に、積極的に質問やツッコミを入れた。発言の許可を取らずに勝手にね。
杉野先生も、それを見て、シンジを上手く使えば講座を和やかな雰囲気に出来るって察したんだろう。杉野先生、頭の回転早い人だからね。みんなが答えづらいキワドイ質問では、しょっちゅう僕を指名したり、毎回ご新規さんをまとめて僕とチームを組ませ、僕にダイコミュの水先案内人をさせるようになった。
僕の勝手な思い込みだけど、まるで杉野先生と僕で一緒に講座を運営してる様に感じた。それくらい、杉野先生が僕を信頼してくれてる様に感じられ、もの凄く嬉しかった。
また、そうするうち講座の雰囲気も和やかになって、質問やツッコミを入れる受講生が他にも現れるようになった。受講生のみんなが、杉野先生と僕のそうした努力を認め、信頼してくれてる様に感じられ、こちらも凄く嬉しかった。
僕にも、こんなふうに人の信頼を獲得することができるんだ、って思えて自分に自信が付いた。もちろん、仕事上で人の信頼を獲得することはこれまでもあったけど、それは仕事で成果を出すからこその信頼。ダイコミュでの信頼は、僕自身の人間性に対する信頼の様に思えて、それが嬉しかった。
3.積極的に行動するようになり毎日が楽しくなった
mixiで多くの人と繋がる様になると、日記やつぶやきを読んでもらったり、コメントをもらえるのが楽しくなった。ダイコミュを始めるまでSNSはほとんどしたことがなかったので、mixiでのこの体験が初めてだった。
そうなると、これまでなら億劫がって見送っていた行動も、失敗でも日記のネタになると考えて実行するようになった。ライブや演劇を頻繁に観に行くのもそれ。
ライブや演劇を観に行くと、目当てのミュージシャンや俳優さん以外にも気になる方が見つかって、更に観たいものが増える。そうして、会社帰りや週末がますます楽しみになり、毎日が充実してきた。
同じ趣味の友達はなかなかいないので、たいがい一人で観行くのだけど、今は、おひとりさまでも全然苦にならない。だって、一人でも楽しいから。一人で行っても、目当てのミュージシャンや俳優さん、あるいは同じファンの人と交流することが出来るから。
以前の友達のいないことがコンプレックスの僕だったら、おひとりさまは周りの目が気になって落ち着かなかっただろうと思う。今でも友達は少ないけど、もう別に少なくていいやという開き直りが出来るようになった。
4.ダイコミュのビジネスモデルって凄い
ダイコミュのビジネスモデルは非常に良く出来てると思う。これを作り出したたつ先生は、天才じゃないかとも。
ダイコミュの醍醐味は、イベントなどを通じた受講生同士の交流にあると思う。ダイコミュ公式イベントもあるが、受講生が自主的に開催するイベントが多い。自主イベントによってイベント開催がひんぱんになってる。それがダイコミュの大きな魅力になり、受講生の定着、ひいてはダイコミュの受講料収入の安定に大きく貢献してると思う。
また、ひんぱんなイベントが、僕も（私も）自主イベント主催者するぞ！という人を次々に生み出してると思う。それによって、イベントが更にひんぱんでバラエティー豊かになり、ダイコミュがより魅力的になる仕組みだ。
この好循環は、ダイコミュが直接的には、全くお金も手間も掛けていないのが特徴だ。つまり、自主イベント主催をする（出来る）受講生を、ある程度の人数確保すれば、たつ先生が自ら手を下さなくとも、受講料収入が安定し成長する仕組みが作れてしまうということだ。
もちろん、受講生の母数をある程度確保しないと、自主イベント主催者数も確保できないから、広告宣伝にはお金がかかるけど。また、好循環といっても、コミュニケーション講座自体の市場規模以上には受講生は増えないので、おのずと上限はあるけど。
受講生同士の交流を大切にするという考え方が、単に受講生のためだけではなく、ダイコミュの経営安定のためにもなってるというwin-winの関係。やっぱり凄いと思う。
5.ダイコミュの講座内容はもう一工夫が欲しい
僕は、友達を作るための会話術を身に付けたくてダイコミュに通い始めたので、傾聴・発話が目的で、心理学はおまけのつもりだった。実際に受講してみるとこんな印象。
�／翰�学
おまけのつもりだったけど、期待以上に学びが多かった。健全な心の持ち方が、適切なコミュニケーションの前提となることを知れてよかった。条件付き肯定ストロークよりも無条件肯定ストロークの方が良い、なんてのは全然理解してなかった。
講座で習ったことや、mixi上の交流をきっかけに、関連の書籍を読んで自分の理解が深まった。自分が何のためにコミュニケーション技術を学びたかったのか、なぜ友達を作りたかったのかを問い直すきっかけになって、たくさんのものを得た。
��傾聴
無意識ですでに出来てるテクニックも多かったけど、改めてテクニックを整理して理解でき期待したレベルの収穫があった。
ただ、自分の弱点について、客観的に評価を受けられる機会が少ないのは不満。受講生同士で評価し合うワークもあったけど、素人評価ではあまりあてにならないと思った。
「ワークを見て改善を指導できる人が常に横についてワークを行うスタイル」を野間先生に相談したけど、十分に腹落ちする回答は頂けなかった。結局は、コストがかかって受講料が高くなりすぎるので不可能ということなのだろう。
もっと高い受講料で良いので、マンツーマン指導をしてくれる別の教室を探すか、ダイコミュがマンツーマンコースを新設するのに期待するしかなさそうだ。
言語テクニックが中心で、身なり・姿勢・表情・体の向き・声の大きさ・話すスピードといった非言語のテクニックやワークが少なかったのも不満。非言語の影響って言語より数段大きいと思うので。
�Ｈ�話
様々なテクニックを教わったけど、納得感が低いものが多く、期待を下回る内容だった。
僕は、話したいという欲求がないと、上手く発話が出来ない。また、欲求があるときは、テクニックに縛られず、自由に発話しないと、発話に勢いが出ない。
だから、決められたテーマについて、お題となるテクニックを盛り込んで発話をするワークがすごく苦手だった。そういうワークに意味があるのかも疑問だった。
おそらく、講座の内容は、無理にでも発話をしなければならない場面で、どうやってそつなく発話をするかのテクニックなのだろう。仕事上とか初対面とかで、沈黙を作らず世間話をこなすような。
そういうテクニックが必要な人もいるし、僕もダイコミュに通い始めた時点ではそれを求めていた。けど、1〜3のとおり、友達も出来たし、自分に自信もついたし、毎日が楽しくなったので、別に沈黙しても、世間話が出来なくても平気になった。
僕が求めるものが、誰とでもそつのない発話をするテクニックから、自分の伝えたい何かを、仲を深めたい特定の誰かに伝えるテクニックに変わっていった。
だから、ワークを疑問に思うんだろう。僕の様な人にはどんな発話講座が向くんだろう。テクニックじゃなくて、話したいことネタ帳の作り方みたいなのだろうか。自分でも、まだよく分からない。
発話講座で唯一良かったのは、表情の写真や話し方の動画を撮って、自分を客観的に観察するワーク。自分では落ち着いた話しぶりと思っていたけど、実際は感情表現の乏しい冷たい話し方に見えた。たぶん、ダイコミュに通わなければ気付けなかったことだ。
発話に限らず、傾聴でも、ワークは全部録画すれば良いんじゃないかとさえ思う。録画を見て、客観的に評価が出来るので。自己評価でも、他己評価でも、講師に評価してもらう場合でも。
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