いちいち裁かない

いちいち裁かない。

物事は全て中庸ですが、それを見ていちいち良い悪いと裁くのは物質世界の特徴です。得てして私達はネガティブな方向ばかりを見て自分や他人や世界を裁きますが、全ては一体なので結局は自分自身を裁いて苦しむ事になります。

何が起きようと全ての事象は中立なので、ポジティブに見ようがネガティブに見ようが「そう見れば、そうなる」と言う物理法則は常に作用します。

私達は幼少期から、あれをしてはいけない、これをしなくてはいけないと膨大な量のリストを強要されますが、その殆どは誰が決めたのかも判然としない無意味な物ばかりです。
そして夜遅くにお菓子を食べた自分を裁き、美味しそうな値段の高い棚に有った商品を買った自分を責め、いつまで経っても貯金額が増えない自分は駄目人間だと思い込み、いつ決まったのかも解らない謎のルールに縛られ自分は負け組だと落ち込みます。
端から見れば滑稽ですが、本人にしてみれば毎日を生きるのが苦痛でしょう。

ここで問題なのは、自分を傷付け長期に渡ってストレス状態に置かれると幽体にまで損傷が及ぶ為、死後、幽界でアストラル体を修復するのに非常に時間が掛かる点です。その間は魂の霊的進化向上が停滞するので、向こう側から見ればかなりの無駄足です。
生きてる間は謎のルールで息苦しく、死んでからも成長出来ないとは、一体何の為の我慢か分かりません。私達は誰に対して遠慮をし、何を怖れて3次元でしか通用しない歪んだ正しさを主張するのでしょう。

神の王国は、あなた方の中に在る(新約聖書ルカ伝17章)。

自分王国をポジティブに治めるかネガティブに治めるかは、国王の采配１つです。私達は、いちいち謎のルールに従ってアストラル体を傷付けている場合では無いのです。食べたいなら食べれば良く、買いたければ買えば宜しい。そこでいちいち裁いて自分を否定するから、否定の波動が出て否定的な現実を引き寄せるのです。全ては自作自演だと言われる所以です。

繰り返しますが、物事それ自体には良いも悪いも有りません。ただ起きているだけです。「そう見れば、そうなる」と判っているなら、「どう見る」のかは自分で選べます。自分の思考は自分にしか行使出来ません。全員に与えられている自由意志を、存分に使い熟して下さい。