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2017年08月15日14:10
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本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。 終戦以来既に七十二年、国民のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません。 ここに過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対して、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
【昭和天皇の玉音放送でのおことば・現代語訳版】 私は深く世界の大勢と日本の現状について考え、非常の手段によってこの事態を収拾しようと思い、忠義で善良なあなた方臣民に告げる。 私は帝国政府に米国、英国、中国、ソ連に対してポツダム宣言を受け入れることを通告せしめた。 そもそも日本国民の安全を確保し、世界の国々と共に栄えその喜びを共にすることは私の祖先から行ってきたことであって私もそのように努めてきた。 先に、米国・英国二国に宣戦を布告したのも我が帝国の自立と東亜の安定を願ってのものであって、他国の主権を侵害したり領土を侵犯したりするようなことはもちろん私の意志ではない。 しかしながら、戦闘状態はすでに四年を越え、私の陸海将兵の勇敢な戦闘や私の官僚・公務員たちの勤勉なはたらき・私の一億国民の努力、それぞれ最善を尽くしたにもかかわらず、戦争における状況はよくならず、世界の情勢も我々には不利に働いている。 それだけではない。 敵は新たに残虐な爆弾を使用して、何の罪もない多くの非戦闘員を殺傷し、その被害はまったく図り知れない。 それでもなお戦争を継続すれば最終的には日本民族の滅亡を招き、そして人類文明おも破壊することになってしまうだろう。 そのような事態になったとしたら、私はどうしてわが子とも言える多くの国民を保ち、先祖の霊に謝罪することができようか。 これこそが政府にポツダム宣言に応じるようにさせた理由である。 私は日本とともに終始東亜の植民地解放に協力した友好国に対して、遺憾の意を表さざるを得ない。 帝国臣民にして戦場で没し、職場で殉職し、悲惨な最期を遂げた者またその遺族のことを考えると体中が引き裂かれる思いがする。 さらに戦場で負傷し、戦禍にあい、家や職場を失った者の厚生については、私が深く心配するところである。 思うに、これから日本の受けるであろう苦難は大変なものになる。国民たちの負けたくないという気持ちも私はよく知っている。 しかし、私はこれから耐え難いことを耐え、忍び難いことを忍んで将来のために平和を実現しようと思う。 私は、ここにこうして国体を守り、忠義で善良なあなた方臣民の真心を信頼し、そして、いつもあなた方臣民とともにある。 もし、感情的になって争い事をしたり、同胞同士がいがみあって、国家を混乱におちいらせて世界から信用を失うようなことを私は強く懸念している。 国を挙げて一つの家族のように団結し、子孫ともども固く神国日本の不滅を信じ、道は遠く責任は重大であることを自覚し、総力を将来の建設のために傾け、道義心と志操を固く持ち、日本の栄光を再び輝かせるよう世界の動きに遅れないように努めなさい。 あなた方臣民は私の気持ちを理解しそのようにしてほしい。
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