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2017年08月10日21:53

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しかし、よくぞ運行開始に漕ぎ着けたものだ。

■日光・鬼怒川沿いにSL列車=東武鉄道、58年ぶり―栃木
(時事通信社 - 08月10日 13:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4711364
東武鉄道が社を挙げて取り組んできた蒸気機関車列車「大樹」の運行が今日からスタートですか。運行される区間は鬼怒川線の下今市と鬼怒川温泉の間12.4kmと短い距離ですが、「鉄道産業文化遺産の保存と活用」と「日光・鬼怒川エリアの活性化」、そして、鬼怒川線が直通する野岩鉄道、会津鉄道を介して結ばれる福島県はじめ「東北復興支援の一助」となるべく、日光・鬼怒川エリアの新たな観光アイテムとして期待される存在として、注目を集めると思います。全線が架線の下とは言え(秩父鉄道や大井川鐵道も同じ)、所要時間約35分、運賃+座席指定料金で大人1名1,000円と値段もリーズナブルとか。
東武鉄道でのSL列車の運行は昭和41年、当時残存していた一部の貨物列車の廃止以来51年ぶりで、鬼怒川エリアでは昭和34年に矢板線(鬼怒川線の新高徳から東北本線の矢板までを結んでいた)が廃止されて以来58年ぶりとのことで、東武鉄道としても社内に蒸気機関車を走らせるためのノウハウがなかった状況だったゆえ、このようなプランを本当に実現できるのか、当初はなんか“眉唾物”な感じがありましたね。とにかく、車両の確保のみならず地上施設の整備、乗務員の養成などやらなければならないことはたくさんあるので、全国津々浦々の鉄道事業者から協力を仰がなければやる目処など立たない。いろいろ検討、手配した結果、編成は「蒸気機関車+車掌車+客車+後押し用のディーゼル機関車」の構成とし、蒸気機関車はJR北海道の保有するC11 207を借り受け、車掌車はJR西日本とJR貨物からヨ8000形を1両ずつ計2両、客車はJR四国から14系普通車4両と12系グリーン車2両、ディーゼル機関車はDE10形1両をJR東日本から譲渡を受けることとなり、下今市駅に車両基地を新設、JR西日本長門市駅にあった転車台を譲り受け設置、見学エリアを整備、同様に終着となる鬼怒川温泉駅にはJR西日本三次駅にあった転車台を譲り受けて整備、乗務員の養成では「パレオエクスプレス」を走らせている秩父鉄道、大井川鐵道、真岡鐵道などの協力を得て、今日の運転開始に向けて準備怠りなく進めたのだとか。列車名も「大樹」となり、そのネーミングの理由について東武鉄道は「世界遺産『日光の社寺』である日光東照宮から連想する『将軍』の別称・尊称であり、世界一の高さを誇るタワー『東京スカイツリー』を想起させることから、力強く大きく育ってほしいとの思いを込めました」としたそうです。
と、準備を重ねてスタートに漕ぎ着けた蒸気機関車列車「大樹」ですが、東武鉄道の電車の車内広告では先月半ばあたりからこの内容のものが多数掲示されていましたね。社を挙げてこの一大プロジェクトに取り組んでいる様がはっきりわかるわけで、成功を期待したいと思います。
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