mixiユーザー(id:26047086)

2017年07月30日14:22

208 view

内山高志、引退 1つの時代がまた終わり……

WBA・元世界スーパーフェザー級スーパー王者で同階級を11度防衛した内山高志(37=ワタナベ)が、29日にテレビ東京での自身の引退会見にて選手時代のプロ哲学を語った。

 プロ24勝のうち20KOと高いKO率からKOダイナマイトと呼ばれた内山、普段の試合前の会見ではKOを明言することは少なかったが、お客さんのためにも倒すことしか考えてなかったという。
「会見ではいつもKOは意識しないとか、判定でもいいとか言ってましたが、今、正直言うと、KOしないと誰も面白くないと思ってました。いつもKOすることを考えてやっていたし、とにかく倒すことしか考えないで練習してきました。ま、練習自体が倒すことをしてきてるので。その中でお客さんが喜んでくれる試合は少しはできたのかな、と思ってます」と、お客さん、ファンが喜んでくれる戦いができてのプロボクサーであると内山。

そんな内山がリングに上がる選手に対するメッセージとして
「練習が伴ってないのに、会見なんかで俺はチャンピオンになりたいとか言ってる選手が多々います。それじゃ無理だよと思いますね。もっと練習してから言えよと」とクギを刺す。

 内山の引退理由の一つに「必死に努力してお客さんに見てもらって試合をするというのをモットー。前以上に死ぬほど努力できない人間がリングに上がるのはちょっと違う」としてリングを降りる決意をしたことから、自身と重ね合わせると、練習の伴わない選手がリングに上がることすらNGなのだろう。 

 ただし、しっかり目標をもって取り組む選手に対しては
「日本のボクシングの場合は重量級の選手がなかなかいないから別としても、軽量級、中量級の選手はすごくチャンスがある。世界チャンピオンになれば、本当に人生というものが日本チャンピオンの何十倍違うんで、頑張ってほしい」とエールを送った。


彼ほど王者の風格を感じさせる選手はいなかった。


決してビッグマウスではない。威勢が良いタイプでもない。

物腰は柔らかく、ダンディズムを感じさせる風貌と紳士的な雰囲気と口調


だが、内から滲み出るオーラは凄まじい。威圧的ではない、だが隙がない

例えて言うなら樹齢数千年の大樹とでも言うのか、偉大さと力強さ、生命感


まさに本物の王者、強者のオーラを纏う。それが内山高志というボクサーでした。


安易に例えとして使うのは好きではないが、宮本武蔵や柳生十兵衛といった歴史に名を残す剣豪達。恐らく彼らもまた内山さんと同じオーラを纏っていたのではないでしょうか?


リングに立つ姿の美しさも際立っていた。研ぎ澄まされた肉体は言うまでもないが、普段はあまり表に出さない闘気を解放するとでも言うのだろうか?

その姿はまさに「ボクサーとは、かくあるべし」自分が描く最高にかっこよく、美しいボクサー像、いやそのさらに上をいっていたのが内山高志というボクサーだった。


冒頭で挙げた内山さんの言葉はまさに彼が歩んできた道を物語っている。誰よりも己を律し、鍛え、ボクシングを見つめてきた。


もちろんそれは他のボクサーも同じかもしれない。だが内山さんの場合、一度ボクシングを離れ、一般社会で培った人間力も合わさっていたのかな。


数十年後、「あなたがリアルタイムで見た日本人世界王者で最高の選手は?」

と聞かれたら恐らく迷うだろう。

閃光のようなスピードと芸術的なテクニックでした魅了した長谷川穂積

幾度の試練を乗り越え、常に挑戦者の姿で感動をくれた八重樫東


驚異的な潜在能力と戦慄の強さで世界へ羽ばたこうとしている、現在進行形の最強・井上尚弥


候補がいすぎて迷ってしまう。
 
しかし、「最もオーラを感じた選手は?」という質問になら、迷わず、間違いなく答えるでしょう


内山高志、と


数々の衝撃的KO 、そして感動をありがとうexclamation



願わくば、また新たな才能を世に輩出する。そんな指導者としての姿も見せていただきたいものです。


1つの時代が幕を閉じる


だがそれは新しい時代の始まりでもあるのだ。


対抗王者だった三浦隆司の引退もあり、今やこのスーパーフェザー級は日本人には高い頂となってしまった。


しかし、また彼らに続く新たな中量級の星が現れる。


それを強く願っています。





1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する