このグラフから言えること

＜喫煙者＞禁煙する前年度に入院費７倍　デパート健保調査
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4686979

2015年に禁煙した人と元から吸っていない人を年別に比べるというのは、ちょっと比較を間違っているように思います。
そのため、喫煙者と非喫煙者で、おそらく発病時期にズレが生じている可能性があると考えます。

「禁煙前年に医療費が7倍かかる」という言い方だと、
では将来にわたって絶対に禁煙しなければ医療費が多くかかることもないのか、という理屈にもなりかねません。

あくまでこのグラフから分かるのは、
「人は大病すると禁煙する」ということだけかと考えます。

もう一つ言える可能性があるとすれば、
4年間の1人あたり医療費で、非喫煙者が約300万円なのに比べて、喫煙者だと約350万円になっているので、重病化しやすい、ということですが、
このグラフの非喫煙者との比較対象が「禁煙した人」なので、仮に「喫煙者がこの病気になった場合、軽い者ほど禁煙に至らず、重い者ほど禁煙する割合が高い」という傾向があれば、非喫煙者より病後禁煙した元喫煙者の医療費が高くなって当然だ、という可能性もあります。

もっと単純に、健康保険組合中の「非喫煙者」と「喫煙者」「元喫煙者」（場合によっては禁煙後年数別）で比較した方が、得られるものが多いのではないかと、素人としては感じます。