真夏の夜の怪奇。。。

背筋が凍るLZです

恐がりの人は閲覧注意





今から25年ほど前の夏の出来事

当時はまだ新婚２年目あたり

季節はちょうど今頃

深夜アパートで妻と熟睡中のLZ

っと突然猛烈な異臭！

大型の動物が死んで腐ったような？

目を開けると目線の先には妻の顔

LZは横を向いて寝ていたらしい

鼻がモゲそうな強烈な死臭！

[良く寝てられるなぁ]

しかたなく起きようとすると

[あっ！金縛り！]

しかも腹のあたりがめちゃくちゃ重い

息も出来ないほどの重み！

やべ！

声も出せねぇ！

推定で70kg超の何かが乗ってる？

目前の闇の中に髪の毛？

手入れしてないバサバサの黒い毛

首だけは何とか動いたLZ

毛の根元の方へそっと視線を動かす

そこで見たのは





髪の長い女？

顔の中心は透けて天井が見える

まぁ武田鉄矢みたいな

ロン毛の男の可能性もあるけど

輪郭が細いんで多分女性？

LZを覗き込む体制で

バサバサの髪がLZの顔の両サイドへ！

てめぇ！誰だ！

臭ぇんだよ！

重いんだよ！

心の中で叫ぶLZ

臭いだけでも失神しそうな異臭！

腹の重みはこの女か？

細いくせに重てぇな！

女を睨むLZ

感覚的には10分程度にらめっこ！

いきなりフッと腹が軽くなって

女がLZの足元に立ち上がる

首から下はいわゆる定番の白装束！

この手の場面には慣れてるLZ

[お約束パターンだな！]

金縛りが解けたので女と対峙





怒りは頂点のLZ

[てめぇ誰だ！]

金縛りが解けて声が出た！

強烈な異臭も消えた！

自分で問いかけながら

心当たりを思い出したLZ

[火事の時の女か！]

顔は見えないのに

なぜか口元が笑って見えたLZ

女は手招きをしながら

台所との仕切りドアをゆっくり透過

捕まえて正体を吐かすか！

いや！ワナだったらどぉする？

その間に妻に憑依するとか？

妻は目を覚ましていない

っつうか妻には何も聞こえてないし

目を開けても何も見えないだろう！

だから起きることもないだろうし

とりあえず今起きたことは

LZの胸の内にしまっておくか





布団に入るLZ

火事で焼け死んだ庄屋の娘の話！

それはまたいずれお話するとして

あの女と今回現れた女の

輪郭を重ねつつ眠れないまま

朝を迎えたLZだったとさ





皆さんは真夏の霊体験

何かお持ちですか





よく金縛りは脳と体の異常とか

霊体験は脳が見せる幻だとか

科学的な根拠が無いとか

証拠を見せろ！とか言われるけど

その晩LZの手に残ってた

キューティクルのかけらも無い

バサバサの長い数本の髪を

どぉ説明してくれるのか聞きたい

あの晩のLZなのでした