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■安倍首相、獣医学部新設「白紙にせず」＝松野文科相、新文書の存在確認
(時事通信社 - 07月24日 15:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4683365
　安倍晋三首相は２４日、衆院予算委員会の閉会中審査で、国家戦略特区を活用した学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画について「白紙にすることは考えていないが、国民の疑念を晴らすため、何ができるかは真剣に考えたい」と述べ、計画自体は今後も進める考えを示した。一方、松野博一文部科学相は学部新設に関する文書をめぐり、文科省が先月１５日に再調査結果を公表した際、例外扱いとした文書の存在を認めた。

　首相は答弁で、加計学園の新設計画を認識したのは今年１月２０日だと説明した。民進党の玉木雄一郎氏は首相が加計孝太郎理事長と親しかったことなどを理由に「にわかに信じられない」と疑問視。「（それ以前に）知っていたと分かったら辞任するか」とただした。首相は「責任を持って答弁している。軽々に自分の職を賭けるなどの発言をすべきでないという批判もある」と明言を避けた。民進党は真相解明のため加計理事長の証人喚問を求めた。

　首相はまた、「加計学園から政治資金などで支援を受けたことはない」と述べた。日本維新の会の浦野靖人氏への答弁。

　松野氏は、再調査公表時に「存否を含め明らかにできない」としていた３文書のうち、「加計学園への伝達事項」と題した文書が実際に省内にあった事実を認めた。

　同文書は加計学園の新設計画について、文科省が不十分だと考える点を列挙し、同学園に改善を求める内容。国家戦略特区諮問会議が半世紀ぶりに獣医学部新設を容認する規制緩和を決定した前日の昨年１１月８日に同省内でやりとりされたものとされる。

　柳瀬唯夫経済産業審議官は首相秘書官だった２０１５年４月、獣医学部誘致を進めていた愛媛県今治市の職員と首相官邸で面会したかどうかについて、「会ったという記憶はない」と述べた。

　南スーダン国連平和維持活動（ＰＫＯ）の日報問題について、稲田朋美防衛相は「一貫して日報を公表すべきだとの立場であり、隠蔽（いんぺい）や非公表を了承することはない」と、自らの関与を重ねて否定した。共産党の笠井亮氏への答弁。

　参院予算委は２５日に閉会中審査を実施。民進党の蓮舫代表、共産党の小池晃書記局長らが質問に立つ。