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2017年07月24日10:22

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生徒諸君!〜衝撃、30年ぶりの再会

学生編が連載されたのは、私が12歳くらいから二十歳くらいまで。たぶん、中学の友だちの家で読み始めて、続きは短大を出て、東京に就職してから読んだのだろう。主人公たちの成長とともに、私も年を取った。いわゆる同年代。連載中にテレビドラマになったし、映画もあった。映画に主演した小泉今日子さんが歌った主題歌『The Stardust Memory』は今も私の iPod に入っている。

偶然にも続編があるのを知って、ネットであらすじ検索をした。学生編でめでたくカップルになったナッキーと岩崎君が別々の道を歩んでいる、というのを知って、胸が痛くなった。心臓がバクバクした。衝撃を受けたことに、自分が一番驚いた。この驚き状態が24時間以上続いた。ご飯がのどを通らなかった。まるでよく知った、何年も一緒にいるのをみなれたカップルが別れたような気分だった。フィクションのカップルなのに。信じられなかった。ネット上にもファンのコメントがあふれていた。

折よく、8月3日まで、電子書籍版で1巻目が無料で読める。早速、むさぼり読んだ。最初は、田村君と舞ちゃんの結婚式シーン。結婚式を中座した後の数ページを何回も繰り返してみた。「別れか...」「別れなんだな!?」岩崎君の表情が頭から離れない。『教師編』を読んでないので、生徒編からどういう経緯で別れに至ったのかがわからない。教師編の1から3巻も無料で読める。でもそこまで読んでも、彼らの関係になんら変化は見られなかった。

結婚式の夜、岩崎君をお兄さんが訪ねてくる。兄弟がいない私にはうらやましい会話だ。このお兄さん、生徒編では悪たれ団のことを書いて、小説家になったのは覚えている。茜ちゃんとのエピソードも感動的だった。こんなお兄さんがいたらいいなぁ。翌日には、岩崎君の誘いでナッキーは沖田君の墓参りに行く。岩崎君も、高校のバスケ部コーチとは別の目標をもう定めている。別れを受け入れている・・・ように見える。あらすじ検索やWikipediaでは、岩崎君がナッキーとの仲を男女の愛ではなかったと悟るのは、もっと後のよう。それでも、岩崎君はナッキーの言わんとしたことを、時間かかったとしても、理解したのだと思う。それは、ある意味でこのふたりが同じ考え方、同じ感覚を持っているのだということだろう。
フィクションだし、作者だって何かの意図をもって書いているのだろうし・・・別れさせなくても、話は続きそうだったけど、こういう展開も、問題提起でいいのかもしれない。異性間でも友情は持てると私は思う。男女間の愛情と勘違いしていることがほどんどだけど。それでもこの二人の別れは心臓に悪い!とっても悪い。

2巻目で飛島さんも出てくる。テレビドラマで北詰友樹さんが演じた。俳優を引退されているのを今になって知った。印象深かったのにな。
このごろになって、初恋の相手って忘れられないものだな・・・としみじみ思う。ナッキーだってそうだろう。

この最終章、まだ連載中。コミック24巻目の発売が迫っている。教師編も併せて、いつか読むためにお金を貯めるかなぁ。貧乏暇なし。

生徒諸君! 最終章・旅立ち(1) (Be・Loveコミックス)
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