中学・高校とヘッドホン一筋で過ごし、耳介が頭にへばりつくキクラゲ耳になってしまった。柔道やってる人が見るとすげー達人かと思うらしい(笑)。
最近、録画消化にPCを使えば再圧縮前のデータをHD(と言ってもちょっと前のノートだから横1,680だけど)で観られる。音はヘッドホンなら居間のメインシステム(Fostex FE103E)に劣る事もないんじゃね?と考え始めた。MPC-HCの排他処理に成功してからパラダイムシフトが起きた。居間のDVDプレーヤは改造の余地がなくて音質的には満足のいくものではないのだ。
で、パイオニアのSE-MJ512-Kを持ち出してみた。音質的には悪くない。持論としてはヘッドホンは10倍の価格のスピーカに匹敵するので、2千円で買ったヘッドホンは1本1万円のスピーカと張り合える道理だ。このクオリティのヘッドホンなら身の丈的に内蔵アンプでも間に合わないだろうか。間に合ってくれるといいな。
しかし、30分番組を1本(CMカットして正味24分ぐらい)続けて観ると結構圧迫が厳しい事に気づいてしまった。中高と愛用したSONY DR-4MはMJ512より頭を押さえる圧は高かった気がする。なのに何時間も装着していた筈。人間、楽に慣れると弱くなるものだな。
試しに、フィリップスの3900を使ってみた。頭は楽だ。Tsubomiも出してMJ512と聞き比べてみた。3900はちょっと音がカタい気がするが、これまでの稼働時間を考えたらまだこなれてないだけかも知れない。少なくとも録画消化するのにはどれもアリな音質だ。考えてみたら一番でかいMJ512が一番安いというのも変な話だな。
使ってみると、耳への圧迫だけでなく夏場は耳介やヘッドバンド部の接触それ自体もかなり不快である事に気づく。
しかし。3900は音が小さい。512やTsubomiに比べがくんと音が小さくなる。3900だけ16Ωで他は32Ω。ヘッドホンアンプの出力インピーダンスが大きいのだろう。やはりヘッドホンアンプは使った方がいいのだろうか。ラックスマンのUSB-DACもっと買っておけばよかったか。それとも、こういう使われ方を前提に調整されたヘッドホン/イヤホンは低インピーダンスのアンプで「ちゃんと」駆動してやるとダメなのか。以前MJ512をLXU-OT2改で鳴らしたらあまりいい音しなかったよなぁ。最初「こりゃダメか」って思ったもの。Androidタブレットではもっとマシな音がした記憶がなかったら直ちに捨てていただろう。
最適化の弊害かなぁ。とりあえず3900でも実用的な音量が出るようだからしばらくこのまま使ってみるか。
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