なぜかまた昔のいやな思い出を頭の中によみがえる。学生時代の冬休みに引っ越し屋のアルバイトをした時の話。
とある夜、仕事が終わって待機室に入ると部屋の真ん中にあるストーブの上にどこからか拾ってきた子猫を乗せて熱くて暴れているのを見てみんなで笑っているのだ。
私(19)はそれを見てとっさに「かわいそうじゃないですか!」と言うと、おそらくバイトの主と思われるチンピラ風の兄ちゃんから「手ぇ出すと承知せんぞ」とにらまれた。
たぶん他のバイトの人達もこの兄ちゃんが恐くてニヤニヤしているのだろう。
それでも私はどうしてもほっておけなかったので、すぐにその子猫を抱き上げ建物の外に逃がしてやった。
翌日の朝、その子猫はトラックにひかれて死んでいた・・・。
実話です。
ログインしてコメントを確認・投稿する