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2017年07月17日13:57

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ゾンビ三原則

今朝友人から『巨星堕つ』と題したメールが送られ、何のこっちゃと開いたらロメロ監督訃報のツイート記事だった。 

人間を襲い、その人肉を喰う 
ゾンビに噛まれると、その人間もゾンビ化する 
頭部を破壊されると活動を停止する 

ジョージ・A・ロメロ監督が『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』で提示した劇中設定は時を超えて今なお、後続作品に影響を与え続けているのが凄い。
「俺たちはみんな、ロメロが作った砂場で遊んでいるだけなのさ」と発言したホラー映画監督もいる位だ。
さながらアシモフのロボット三原則ゾンビ版といった様相である。
昔、小学館の子供向け雑誌『小学○年生』に藤子不二雄A先生の『怪物くん』が連載されていた頃、怪奇映画、ホラー映画のキャラクターを2色刷印刷で特集したページがあり、そこにロメロ監督の『ゾンビ』もキャプション付で載っていた(例のエレベーターのシーンの写真だった)。
それがロメロゾンビとの初めての出会いだった。子供心に設定が生々し過ぎて怖いと思ったのを覚えている。
尚、この特集ページにはあの汚い名作『溶解人間』もフィーチャーされており、今考えると作品選びが妙にマニアックだった。
その後、我が家でVHSビデオデッキを購入した際に電器屋さんのサービスでダビングテープを3本貰ったのだが、その1本が『ゾンビ』だった(残り2本は『ゴーストバスターズ』と『CHECKERS in TAN TAN たぬき』)。
観た時の衝撃といったらなかった…ちびっ子の情操などクソ喰らえな血みどろシーンのオンパレードにただ打ちのめされるばかりだった。
ただ、電器屋さんから貰ったそのテープは尺が足りなくて結末が記録されていなかった。ゾンビの群れがショッピングモールを埋め尽くした所でテープが巻き戻されてしまった。
本作の廉価版テープが出るまではモヤモヤした状態が続いたものだった。
そんなこんなでトラウマを目一杯植えつけられながら「こんな映画をもっと観てみたい」と思ったのもまた事実だ。オッサンになった今もなお、そうした映像作品のコレクションは続いている。
これはある種の呪いだ。そんな呪いを全世界に向けて放った巨匠の御冥福をお祈りしたい。


ゾンビ映画の父ジョージ・A・ロメロ監督が死去 77歳 肺がんのため
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=14&from=diary&id=4671783
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